サクラは咲くか、愛宕山
[2013年のエイプリル・フール]
四月でございます。西日本から関東にかけてはすっかり春。花の季節になりました。
この時候になると、ちょいちょい上方落語「愛宕山」の春先の京都市郊外の風景描写を思い出します。ムギの出穂の始まりとナタネの開花期が織り込まれている季節の描写は、うららかな春の一日を想像させます。
(参考)http://homepage3.nifty.com/rakugo/kamigata/rakugo14.htm
何しろ春先でございます、空にはヒバリがチィチィとさえずっていようか、野には陽炎が燃えていようかという。 遠山に霞みがたなびいてレンゲ・タンポポの花盛り。麦が青々と伸びた中を菜種の花が彩っていよぉといぅ本陽気
昔は京都市の西の方にも、こんな農村風景が広がっていたんでしょうね。今はどうなっているのかよく知りませんが。
さて、この「愛宕山」という上方落語には、実は桜は登場しません。では、愛宕山に桜が無いのかというとそういう訳でもありません。多分、標高が高い分、平地でムギやナタネが咲いている時期にサクラはまだ咲いていないことが多いからでしょう。
ためしにGoogle earthで愛宕山あたりの標高を調べてみると、頂上で924 m、神社のあたりで870 m程です。三合目の茶屋跡で標高400 m程でしょうか。さらに、愛宕山の近くの嵐山辺り(展望台で標高155 mなので、サクラのあるあたりはそれ以下)のサクラの開花時期をGoogleで調べてみると、4月上中旬頃とあります。
気温減率は、100 mで0.65℃ほど。高度が上がれば気温は下がります。愛宕山の茶屋あたりと麓の嵐山あたりの標高差は200 mと仮定すると平均気温で1.3℃ほどの違いになります。その温度差で、どれ程開花が遅れるでしょうか?
そこで、この温度差を気象庁のサクラ(ソメイヨシノ)の開花予想の計算式に代入すると、開花は概ね5月上旬頃となり、平地とはかなり状況が違うことが推定されます。
なるほど、平地でナタネが咲いていても山のサクラはもっと後だったのですね。落語にも登場しない訳です。
(サクラの開花予想)http://www.data.jma.go.jp/sakura/data/cb/sakura.html
※ 今日はエイプリルフール。結構嘘が入ってます。
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