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2011年2月20日 - 2011年2月26日の記事

2011年2月21日 (月)

(メモ) 肉と魚の供給量

農林水産省の食料需給表の品目別累年表から、魚と肉の国民一人当たりへの供給量をグラフにしてみた。昭和35年から平成18年にかけてのデータ。
http://www.maff.go.jp/j/zyukyu/fbs/index.html
Fig1
 緑のラインは魚介、青のラインは肉。国民一人当たりの年間供給量をkgで表している。魚介の供給量は概ねフラットなのに対して、肉の供給カーブは良く見ると昭和60年頃を境に伸び率が鈍っているように見える。バブル景気の時代にはほぼ飽和したということだろうか。
 ちょっと惜しいのは最近のデータが無いこと。魚介の供給の低落は2000年頃に始まっているのだが、景気の低迷を受けているのだとすると最近はもっと供給量が減っているかもしれないのだ。
 ともあれ、これらの合算が日本人の食卓に提供される動物性タンパク質のほぼすべてであり、この合算を大きく超えて日本人がタンパク質をむさぼることはあまりなさそうだ。あるとすれば、魚介から肉へのシフトか、経済環境の悪化によるタンパク質の供給量の縮小くらい。ここ10年くらいは、タンパク質の供給量については必要量を満たして飽和しているといってもいいのかもしれない。

 ここで、このグラフにもう一本折れ線を加えてみる。
Fig2
 新しく加えられた赤いラインは、鯨肉の国民一人当たりの年間供給量をkgで表したもの。荒っぽい推定だけれど、昭和35年頃には肉類の30%程度が鯨肉だった。家畜飼料となる穀類の輸入も十分にできなかった時代には、鯨肉は貴重なタンパク質資源だったと考えられるのだが、その後の高度経済成長期を通じてその比率は低下し続け、そして今日に至る。

 捕鯨禁止は、米国やオーストラリアの食肉ビジネス側の陰謀だという言説もあるが、データを見る限り、シェアがほぼゼロの鯨のバッシングに一生懸命になっても畜肉の消費が増えるという合理的理由はなさそうだ。
 一部地域では鯨肉は食文化かもしれない。私の田舎でも、子供のころは正月には鯨汁を神棚に供え、"くじらおばけのぬた"(えーと、標準語で言うと”さらし鯨の酢味噌和え”)を食べたものだ。まあ、どちらも口に合わなかったので大嫌いだったが、畜肉の代替品ではなかったという意味で一つの文化的側面はあったのだとも思う。だが、それが無くなっても私は惜しいとは思わない。
 また、海賊まがいの環境保護団体の妨害で調査捕鯨を断念するのだとしたら、それは腹立たしいことだ。調査捕鯨は科学的データを得るための資源調査なのだから。また、”牛や豚はおいしいけど、鯨がかわいそう”という感情論に加担するつもりもない。

 しかし、調査捕鯨が商業捕鯨の再開を前提とする科学的調査であるならば、今やそのニーズは限りなく小さくなってしまったのではないだろうか。と、このグラフを見ながら考え込んでしまった。

 ネットで調べてみると、平賀教雄氏同様の主張をされている模様。以下引用。

農水省が発表している食糧需給表によれば2006年度正味食肉供給量の概算値は牛肉;70万7千トン、豚肉;1百47万1千トン、鶏肉;1百35万7千ト ン、鯨肉;5千トンとあります。鯨肉は食肉供給量の0.14%を占めるに過ぎません。よしんばこれが10倍(これは捕鯨のモラトリアムが発動する前、 1978から79年の水準です。当時ミンククジラを3,000頭ほど捕獲していた。これから先ここまでの捕獲量は望むことはできないのでしょう?)になっ たとしても、1%をわずかに超えるだけで日本国民の食の安全保障にはほとんど貢献できないのではないでしょうか。

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