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2011年1月9日 - 2011年1月15日の記事

2011年1月13日 (木)

遺伝子組換えダイズにまつわるエトセトラ #GMOj

 今日は2011年の一発目のエントリーは、”iBOLとAPG IIIの微妙な距離感”にしたかったのだけれど、残念ながら生臭い話題になってしまった。

 1/22までの間、農水省がカルタヘナ法に基づく遺伝子組換えダイズの第一種使用等承認申請について、いつものようにパブコメを行っている。これについて、PARCというNPO法人が一種の反対キャンペーンを行っている(リンク先はこちら)。

 世の中には色々な主義主張がある。何にでも反対意見があるのは健全なことなので、それはそれで結構なのだ。

 けれども、今回意見募集の対象となっている生物多様性影響評価書の内容についての情報はこのNPOからは一切提供されていないし、このNPOの用意した、意見を書き込むフォームのあるページからは、農水省が情報を提供している意見募集のページ(こちら)へリンクされてはいるが、その先の資料を読まないときちんとコメントできないところまではなかなかわからない。これでは、意見募集がされている特定の遺伝子組換え作物についての十分な情報を持たない一般市民が、なにがしかの意見を言おうとしても、その前提となる判断に必要な情報にたどり着けないのではないか。

 その結果が、こちらの書き込まれた意見のページに見られるように、案の定、特定の対象に対する意見募集に対しては全くピントのはずれた意見になってしまっている。意見募集の関係資料についてどう考えるかを問われているのに、それを見せずに意見を言えというのだから無理もない。
# これはパブコメを試験に例えれば、試験問題を見せずに回答を迫るのに等しい。

 基本的にパブコメという手続きは「特定の案件」についての国民の意見を募る行政手続きである。従って、意見募集の対象は常に限定されており、そこから外れたトピックについての意見は検討の対象にはならない。
 従って、困ったことに、このNPO法人の用意したフォーム越しでは、行政の意図した意見募集の前提となる関連資料にはなかなか辿り着くことができないので、通常、パブコメで官庁のホームページから意見を寄せる際に普通に行うように、「資料を見てから判断する」というあたりまえのことができないようになっている。

 私は、このフォームから意見を寄せようという市民は、真面目に物事を考え、意見を述べようという気概のある方々であると思う。そういう市民から、的確な判断を行うための情報を得る機会を奪い、あまつさえ意見募集の状況をミスリードさせて、折角の意見を無駄にしてしまうこのNPOのやり方には怒りを感じる。
 これが不注意ならば、既に意見を寄せた方に情報不足をお詫びするべきであるだろうし、意図的であるならば、市民を巻き添えにする悪質な手口とも考えられなくもなく、応募件数が非常に多くなれば、一般市民に威力業務妨害の片棒を担がせることになるのかも知れない。

 仕事の合間にダイズの生産と消費の年次変動と、日本と遺伝子組換えダイズとの関係について、パワーポイントで作った資料の一部をPDFにしたのでこちらに置いておこう。これは私の休日労働の所産です。フルセットになるとストーリーがあるのだけれど、それは勤務時間に作った資料なので公開できません。あしからず。

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