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2011年1月13日 (木)

遺伝子組換えダイズにまつわるエトセトラ #GMOj

 今日は2011年の一発目のエントリーは、”iBOLとAPG IIIの微妙な距離感”にしたかったのだけれど、残念ながら生臭い話題になってしまった。

 1/22までの間、農水省がカルタヘナ法に基づく遺伝子組換えダイズの第一種使用等承認申請について、いつものようにパブコメを行っている。これについて、PARCというNPO法人が一種の反対キャンペーンを行っている(リンク先はこちら)。

 世の中には色々な主義主張がある。何にでも反対意見があるのは健全なことなので、それはそれで結構なのだ。

 けれども、今回意見募集の対象となっている生物多様性影響評価書の内容についての情報はこのNPOからは一切提供されていないし、このNPOの用意した、意見を書き込むフォームのあるページからは、農水省が情報を提供している意見募集のページ(こちら)へリンクされてはいるが、その先の資料を読まないときちんとコメントできないところまではなかなかわからない。これでは、意見募集がされている特定の遺伝子組換え作物についての十分な情報を持たない一般市民が、なにがしかの意見を言おうとしても、その前提となる判断に必要な情報にたどり着けないのではないか。

 その結果が、こちらの書き込まれた意見のページに見られるように、案の定、特定の対象に対する意見募集に対しては全くピントのはずれた意見になってしまっている。意見募集の関係資料についてどう考えるかを問われているのに、それを見せずに意見を言えというのだから無理もない。
# これはパブコメを試験に例えれば、試験問題を見せずに回答を迫るのに等しい。

 基本的にパブコメという手続きは「特定の案件」についての国民の意見を募る行政手続きである。従って、意見募集の対象は常に限定されており、そこから外れたトピックについての意見は検討の対象にはならない。
 従って、困ったことに、このNPO法人の用意したフォーム越しでは、行政の意図した意見募集の前提となる関連資料にはなかなか辿り着くことができないので、通常、パブコメで官庁のホームページから意見を寄せる際に普通に行うように、「資料を見てから判断する」というあたりまえのことができないようになっている。

 私は、このフォームから意見を寄せようという市民は、真面目に物事を考え、意見を述べようという気概のある方々であると思う。そういう市民から、的確な判断を行うための情報を得る機会を奪い、あまつさえ意見募集の状況をミスリードさせて、折角の意見を無駄にしてしまうこのNPOのやり方には怒りを感じる。
 これが不注意ならば、既に意見を寄せた方に情報不足をお詫びするべきであるだろうし、意図的であるならば、市民を巻き添えにする悪質な手口とも考えられなくもなく、応募件数が非常に多くなれば、一般市民に威力業務妨害の片棒を担がせることになるのかも知れない。

 仕事の合間にダイズの生産と消費の年次変動と、日本と遺伝子組換えダイズとの関係について、パワーポイントで作った資料の一部をPDFにしたのでこちらに置いておこう。これは私の休日労働の所産です。フルセットになるとストーリーがあるのだけれど、それは勤務時間に作った資料なので公開できません。あしからず。

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コメント

お久しぶりです。一昨年の小島会以来ですね。昨年は学生が筑波での圃場見学でお世話になりました。反対派は相変わらず姑息な手を使いますね。ただ、私は「遺伝子組換え生物等の第一種使用規程の承認申請に係る審査報告書」のバイエルクロップサイエンス社の「除草剤グリホサート及びイソキサフルトール耐性ダイズFG72 系統」に関して苦言を呈したいです。p. 21に「速やかに2-シクロプロピル-3-(2-メシル-4-トリフルオロメチルフェニル)-3-オキソ-プロパンニトリル(除草剤イソキサフルトール由来のジケトニトリル構造物。以下「DKN」という。)へと分解され」とあるのですが、イソキサフルトールの構造から「2-メシル-4-トリフルオロメチルフェニル」ではなく、「2-メシル”スルホニル”-4-トリフルオロメチルフェニル」のはずです。このような基本的なことを間違えているのは問題です。その他、T1世代、F2世代などの数字を下付けにしていない、数字bpの間のスペースがない、など気になります。ケチをつけられないようにもっとしっかりチェックしてもらいたいです。

上記のコメントでは私の間違いがありました。バイエルクロップサイエンスの方々済みません。2-メシルだったのですね。methylの訳ではなく、mesylだったのですね。mesylならCH3SO2-なので正しいわけです。申し訳ありませんでした。

ご無沙汰しております。
カタカナで分子構造が表記されているとつい・・・という誤解ですね。ありがちです。
私は、この種の申請についてメーカーが申請した文書や、官庁の作成した審査報告書にパブコメでクレーム付いた事例があるかどうかは知りません。また、反対運動をしている方々が、科学的見地から審査報告書を修正させたとする活動成果も今のところ見たことがありません。彼らも同じ土俵でルールに則って議論できるようになれば、大変な成長なのですけどね。

細かいことなのですが申請書に間違いを見つけてしまいました。Wikipediaの方に書いておいた説明の文章を読み直したときに気づいたのでWikipediaの方は訂正しました。出身研究室ではこの菌を使っていた方もいたのに。

「改変hppd遺伝子は、Pseudomonas fluorescenceよりクローニングされた」となっているのですが「fluorescence]ではなく「fluorescens」ですね。「Agrobacterium tumefaciens」を「tumefacience」とするような間違いですね。

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