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2010年8月29日 - 2010年9月4日の記事

2010年8月30日 (月)

飲む虫除け剤?

こんなニュースが。産経ニュースより。

飲む虫よけ剤商品化? マウス実験で効果確認

2010.8.27 00:07

 蚊が嫌うかんきつ系の香料を飲むと成分が毛穴から発散し、蚊が寄りつかなくなる効果があることを、第一三共ヘルスケア(東京都)がマウス実験で確認した。血を吸われる回数は最大で5分の1に減少。同社は内服用虫よけ剤としての商品化を視野に特許を出願した。同社によると、内服タイプの虫よけ剤は「聞いたことがない」という。

 実験では、食品添加物として用いられる数種類のかんきつ系香料をマウスに投与。最も効果が高かったのはシトラールで、投与から1時間後の観察では、5分間に雌のシマカが皮膚にとまる回数は約4分の1に、血を吸う回数は約5分の1に減った。投与量は体重50キロの人に換算すると数~数十ミリグラムに相当し、飲み薬として非現実的な量ではない。

 同社は「体全体をすきなくバリアできる」とメリットを強調。研究開発部の塙(はなわ)雅明企画グループ長は「商品化するなら、安全性や効能で相当な証拠をそろえる必要がある」と話し、実際に開発に着手するかどうかは反響をみて慎重に判断したい考えだ。

 蚊は動物や人の間で感染症ウイルスを媒介する。地球温暖化による熱帯の蚊の北上も懸念され、今回の香料を家畜の飼料に添加し、感染症拡大を抑えるなどの利用も考えられるという。
 "シトラール"と総称されている香料には、物質としては立体構造が異なる異性体としてゲラニアール (geranial) とネラール (neral)の2種類があるようだ(Wikipediaより)。食品添加物としては”シトラール”という名称で指定添加物リスト(規則別表第1)に掲載されている。となると、毒性は評価済みで、ADIも設定されているのだろうと調べてみると、グループADI(多分、複数の化合物の混合物としてのADI)が0-0.5 (mg/kg bw/day)とされている。
 体重50kgのヒトであれば、ADIの上限は25 mg/day
になる。薬として投与する場合でも記事によれば「数~数十ミリグラム」とのことなので、ADIとほぼ同じオーダーであり、おそらくNOAEL(無作用量)の1/100くらいで毒性はまず見られないだろうから十分に安全と考えて良い。
 効果の方はというと、これはどうやって効くんだろう?血流にのって代謝しないで全身を巡ってそのまま毛穴から分泌されるんだろうか?記事ではそういう書きぶりなんだけど・・・微妙。虫除けは医薬部外品だろうけど、どの程度のデータを求められるものか。

 虫除けと言えば、蚊ということでもう一題。マレーシアで遺伝子組換え蚊を野外放出する見込み。時事通信。

遺伝子組み換え蚊を準備=デング熱対策

8月29日17時59分配信 時事通信

デング熱撲滅のため、マレーシア政府は遺伝子組み換え技術で誕生させた蚊の雄を、10月にも野に放つ準備を進めている。しかし反対の声も強い。

 どんな遺伝子組換え蚊?という疑問はあるが、既に屋外放出を想定したリスク分析の研究も行われている様なのでかなり本気なのだろう。デング熱は致死率はそれほど高くないものの、感染すると非常に苦しいらしい。その上、今のところ効果的なワクチンは開発されていない。罹病しないためには、蚊の防除でしのぐしかないことから考えても、遺伝子組換え蚊の放出は現実的な選択なのだろう。

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