2014年12月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      

最近のトラックバック

どこからきたの?

  • なかのひと

Google Analytics

« 2010年4月11日 - 2010年4月17日 | トップページ | 2010年4月25日 - 2010年5月1日 »

2010年4月18日 - 2010年4月24日の記事

2010年4月23日 (金)

分取用マイクロチップ電気泳動装置

 分取用あるいは調製用の電気泳動装置というものは昔からありましたが、それのマイクロチップ電気泳動装置バージョンができたようです。

 マイクロチップ電気泳動装置というのは、アジレントのバイオアナライザが有名ですがあれは分取はできません。一方、分取用の電気泳動装置といえば、バイオラッドのプレップセルなどが有名ですが、操作が煩雑で、指定したサイズの画分を自動的にとってくることはできません。

 で、Caliper Life SciencesのLabChip XTという装置は、これらのいいとこ取りをしたような製品で、パソコンで分画したいサイズを指定すると、そのサイズ画分を30分くらいで自動的に分取してくれるらしい。本来の想定されている用途は次世代シーケンサー用のサンプルの前処理ですが、基本的には50-500bpの核酸のサイズフラクションなら何でもOKでしょう。

# 本体価格とランニングコストが気になるところです。

 ただ、もうちょっと小さなサイズ、20bp内外のRNAが分離できるといいんですけどね。多くの人がマニュアルでやっているsiRNAやmiRNAの分取ができるとなれば、かなり引き合いがあると思うんですけど。→ どう?Caliper Life Sciencesの人。

人気blogランキングへ←クリックして いただけますと筆者が喜びます!

2010年4月21日 (水)

第4期 科学技術基本計画の素案あるいは”NIASオープンカレッジ”のご案内

第4期 科学技術基本計画の素案に関する記事なのだけれど、総合科学技術会議のホームページにはまだ第7回会合の素案が出ていないので正確なところは分からない。

研究費1千万円→市民講座を年1回 研究者に義務化?案

2010年4月19日18時42分

 国から1千万円の研究費をもらったら年1回、子どもや市民に自分の研究をわかりやすく説明する――来年度以降、研究者がこんな必要に迫られる可能性が出てきた。

 政府の総合科学技術会議の調査会で2011年度から始まる科学技術基本計画の素案が示され、「1千万円以上の研究費を得た研究者には、小中学校や市民講座でのレクチャーなどの科学・技術コミュニケーション活動への貢献を求める」との文言が盛り込まれた。

 発表する研究論文には、一般向けにもわかりやすい数百字程度の説明を添付することも求める。内閣府の津村啓介政務官(科学技術担当)は「これから研究費を交付する方にお願いすることを考えている」と話し、具体的な制度の検討に入ったことを明らかにした。

 内閣府によると、英国では一部の研究費で1年に1回、一般向けに内容を説明することを求めている、という。3月に大阪で開かれた総合科学技術会議の地方開催で傍聴者から、こうした制度の導入の必要性が指摘され、検討するきっかけになった。

 文部科学省の科学研究費補助金だけでも、年5万人の研究代表者に平均300万円支給され、データベースによると1千万円以上の支給が採択された研究が年間1万件前後あり、対象は相当数に上りそうだ。

 昨年の事業仕分けで科学事業に厳しい判定が相次ぎ、科学界からは反発を招いた。津村政務官は「科学者と国民のコミュニケーション不足を痛感した」といい、「民主党の科学政策が見えないとの批判があるが、面白いアイデアはすぐに実行に移している」とアピールしている。

(行方史郎)

 記事によると、「研究者に義務化?」ですが、内閣府の担当者によると 「これから研究費を交付する方にお願いすることを考えている」とあります。つまり、研究費をもらう方だけが義務を負うのではなく、研究費を支給する方にも科学・技術コミュニケーション活動への貢献を求めるという理解で良いのでしょう。

 というのも、研究費を支給された側の視点で考えれば明らかなように、個々の研究者が自助努力で「小中学校や市民講座でのレクチャー」をしようとすると、場のセッティクングはどうするのか?とか講演時間はどのくらい?とか聴衆の年齢階層はどのくらいを想定するのか?とか開催のためのマンパワーをどうするか?とか色々な問題が出てきます。

# 私もしばしば研究所の見学にこられた方に対応してミニ講演会をしますが、市町村の農業委員会の方に15分くらいでというオーダーと、生物学系の大学生相手に45分くらいでというオーダーでは準備段階からかかる労力が相当に違います。

 こういう場合は、研究資金を配分する側が市民講座をセットするとか、大学と連携して既に行われている生涯学習コースの一環として講師を務めると市民とのコミュニケーションとしてカウントするという工夫も必要。あらかじめ、コミュニケーションの枠組みが決まっているというだけで、”誰にとってわかりやすい説明か”が想定できるので、準備の負担感が相当に違います。

# 今はやりのやり方であれば、研究資金についてのクレジットを入れてYoutubeで講義するのではダメだろうか?

 そうそう。市民講座と言えば、私の職場でも9月からお茶の水大学、早稲田大学と連携して”NIASオープンカレッジ”という公開講座を15週連続で開催します。日時は9月2日からの毎週木曜、午後6時半から8時まで。詳しくはこちら。講義内容はこちら

 植物ゲノム、遺伝資源、品種改良から遺伝子組換えまで、最先端の研究開発の話がその分野の専門家から無料で聞けます。現在、参加者募集中ですので関心のある方はこちらからお申し込みを。

# サイエンス・カフェではありませんので、お茶もお菓子も出せませんがあしからず。

人気blogランキングへ←クリックして いただけますと筆者が喜びます!

2010年4月20日 (火)

Hibotan & Otokogi

 世は新型幹細胞、MUSE細胞で盛り上がっている頃ですが、そちらはPNASに論文が出てから。

 ところで、緋牡丹と侠気、まるで任侠映画ですな。

生物の雌雄は最初から、「雌が先」覆す発見

 「生物はもともと雌が基本で、雄は進化の過程で雌が変化して生まれた」とする従来の説を覆す証拠を、日米の共同研究チームが突き止め、米科学誌サイエンスで発表した。

 ごく初期の生物で、すでに雄と雌それぞれに特有の遺伝子が複数存在していた。

 野崎久義・東京大学准教授らは4年前、雌雄を区別できる最も原始的な生物である緑藻「ボルボックス」の雄株から、精子に似たたんぱく質を作る雄特 有の遺伝子OTOKOGI(侠気(おとこぎ))を発見した。この時、雌株からは雄雌共通の遺伝子しか見つからなかったため、「雌が基本でそこに新しい機能が加わって雄になった」という従来の説が正しいと 考えられた。

 しかし今回、雄雌両方の株の遺伝情報すべてを解読した結果、雌特有の遺伝子5個を発見、HIBOTAN(緋牡丹(ひぼたん))遺伝子群と命名した。さらに雄だけの遺伝子も新たに9個見つかった。

 「緋牡丹」の名は、野崎さんが大ファンだという女優・富司純子さん主演の映画名から。野崎さんは「高等動物は成長過程で雌雄が変化するクロダイのような種もいてわかりにくいが、性の起源までさかのぼると、雄雌は根本的に違う進化をたどったことがわかる」と話している。

(2010年4月18日00時07分  読売新聞)

 論文はこちら。

 プレスリリースはこちら

 遺伝子のネーミングについては・・・スルーするとして、藻類の雌雄の全ゲノムを読んじゃったところがGJです。この勢いで、減数分裂のきっかけになる転写因子の制御構造まで決めてくれると大変うれしいです。高等植物では減数分裂の時期を特定してサンプリングするだけでも結構大変なので。

 と言いますのも、この二十数年間、ゲノムシーケンスの技術は発展して、ある程度までは両親由来の染色体ごとのハプロタイプを決められるようになってきました。解析技術は進歩しているのですが、その一方で全ゲノムの組み合わせを操作する技術はほとんど変わっていません。私は、この次に植物遺伝学分野のブレークスルーがあるとすれば、それはin vitroの減数分裂なのではないかと考えています。そして、そこに一番近いのは藻類-しかも単細胞に近い多細胞生物-の減数分裂の研究ではないかと期待しています。次は、減数分裂の人為的な誘導?

人気blogランキングへ←クリックして いただけますと筆者が喜びます!

« 2010年4月11日 - 2010年4月17日 | トップページ | 2010年4月25日 - 2010年5月1日 »

twitter

  • Bernard_Domon

Ranking

  • にほんブログ村 科学ブログ 生物学・生物科学へ
    日本ブログ村
無料ブログはココログ