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2010年6月16日 (水)

続・アジサイには毒があります

 以前、「アジサイには毒があります」と言うエントリーを書いたところ、梅雨時になるとGoogleで”アジサイ 毒”と言うキーワードでこのblogを訪れる方が多くなってしまった。2年も経つと周辺の情報が色々と揃ってくるので、更新することにしました。

 以前のエントリーで書いた食中毒の事例はそちらを見ていただくとして、アジサイの毒性についての科学的な情報は農研機構・動物衛生研究所のページにまとめられています。それによると、

  • アジサイの若い葉をヒトが生で食べると吐き気、目まい等の食中毒症状が現れる。
  • アジサイの葉には青酸配糖(Hydracyanoside A, BおよびC)が含まれている。
  • ではあるが、アジサイの葉に含まれている青酸配当体の濃度で実際にヒトに食中毒症状が現れるかどうかは不明。

とのこと。つまり、ヒトの食中毒症状の事例では、原因物質がHydracyanoside A, BおよびCかどうかは疑いの域を出ず、もしかしたら他にも中毒症状を示す物質が含まれていて、そちらが原因物質である可能性は捨てきれない、という曖昧な状況になっています。

 いずれにしても、疫学的な状況証拠から言えば、アジサイの葉には何らかの毒性があると考えられますので、食べない方が無難です。ちなみに、アジサイの葉による食中毒情報については厚労省も振り回されていて、

  • 平成20 年7 月1 日 食安監発第0701001号では、「アジサイの喫食による青酸食中毒について」と題していたものが、
  • 平成20 年8 月18 日 食安監発第0818006号では、「アジサイの喫食による食中毒について」に改訂されています。

 改訂の理由は、「現時点では、アジサイに青酸配糖体が含有されているとの知見が十分でない」とのこと。

 なお、現時点というのは、2008年8月ですが、その後、アジサイの葉と茎から青酸配当体が検出されています。

Seikou Nakamura et al., “The absolute stereostructures of cyanogenic glycosides, hydracyanosides A, B, and C, from the leaves and stems of Hydrangea macrophylla,” Tetrahedron Letters 50, no. 32 (August 12, 2009): 4639-4642.   

 見てどうというものでもないんですけど、こういう構造だそうです。

 ただし、毒性の程度は不明。しかし、動衛研の方もよくこの論文を見つけたものです。Pubmedでも引っかかってこないのに。

 天然物でもオーガニックでも有毒なものは沢山あります。錬金術師パラケルスス(1493-1541)は、「物質にはすべて毒性がある:毒性のないものはない。量が毒か薬かを区別する」(キャサレット&ドール:「トキシコロジー」、日本語訳より引用)とも言いますから。

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