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2010年6月25日 (金)

満足した豚よりは、満足しない人間である方がよい。満足した馬鹿より、満足しないソクラテスである方がよい。

表題はJ.S. ミルらしい。私はできれば満足したソクラテスになりたいものですが。

日本人科学者、待遇に不満? 満足度調査で最下位に

2010年6月24日7時33分

 英科学誌ネイチャーは24日発行の誌上で、世界の科学研究者を対象にした待遇の満足度調査結果を公表した。比較可能な16カ国でみると、満足度が最も高かった国はデンマークで、最も低かったのは日本だった。中国やインドとともに、欧米諸国に比べて独立性に満足している人の割合の少なさが目立ったという。

 ネイチャー誌などに登録している研究者らに、給与、休日、健康、年金、労働時間など8項目の満足度を尋ねた。約1万600人から回答があり、欧米諸国や中国、インドなど計16カ国を比較した。

 8項目合わせて点数化したところ、日本の満足度は、1点満点に対して0.458点。デンマークは0.777点、全体の平均は0.594点だった。日本に次いで低かったのは中国、インドだったが、この2国は以前に比べて満足度が向上していると回答した人が多かったという。ただ、一般市民を対象にした他の調査結果と似通った傾向もみられ、国情が反映されている可能性もある。

 合計点に大きく影響したのは「周囲による指導」「給与」「独立性」の項目。日本は給与の満足度ではイタリア、フランスなどを上回ったが、独立性や周囲による指導、休日、労働時間の計4項目が16カ国で最低だった。(佐々木英輔)

 出典はこちら。

Gene Russo, “For love and money,” Nature 465, no. 7301 (6, 2010): 1104-1107.   
http://dx.doi.org/10.1038/nj7301-1104a

 日本の研究機関の多くにはサバティカル(sabbatical leave)もないしね(東大の他いくつかの大学にはあるようです)。レーダーチャートにするとこんな感じ。日本のデータは赤線です。

Spider_2 (Gene Russo, “For love and money,” Nature 465, no. 7301 (2010) より)

 Pension or retirement planが低いのは、職場を移ると退職金の通算ができないというのが効いているのかもしれません。Maternity or paternity leaveは産休&育児休業ですが、この順位が低いということは、雇い主は科学者の人生そのものよりも労働させることの方が大事だと考えていると解釈できます。

 そして、Total hours worked per weekとMy degree of independenceが飛び抜けて低いのことから見て労働条件の劣悪さが見て取れます。

 最も情けないことは、合計スコアや単純な順位よりも、個別の項目のどれ一つとっても、比較されている国の中では他の先進国には及ばないこと。これが、ことの深刻さを物語っています。

 「日本の科学者は目標が高い分、現状に満足しておらず、その結果様々な問題に不満を抱いているのだ。志が高いと言うことは素晴らしい。」という無理矢理な解釈はくれぐれもなさいませぬよう。

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