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2010年4月20日 (火)

Hibotan & Otokogi

 世は新型幹細胞、MUSE細胞で盛り上がっている頃ですが、そちらはPNASに論文が出てから。

 ところで、緋牡丹と侠気、まるで任侠映画ですな。

生物の雌雄は最初から、「雌が先」覆す発見

 「生物はもともと雌が基本で、雄は進化の過程で雌が変化して生まれた」とする従来の説を覆す証拠を、日米の共同研究チームが突き止め、米科学誌サイエンスで発表した。

 ごく初期の生物で、すでに雄と雌それぞれに特有の遺伝子が複数存在していた。

 野崎久義・東京大学准教授らは4年前、雌雄を区別できる最も原始的な生物である緑藻「ボルボックス」の雄株から、精子に似たたんぱく質を作る雄特 有の遺伝子OTOKOGI(侠気(おとこぎ))を発見した。この時、雌株からは雄雌共通の遺伝子しか見つからなかったため、「雌が基本でそこに新しい機能が加わって雄になった」という従来の説が正しいと 考えられた。

 しかし今回、雄雌両方の株の遺伝情報すべてを解読した結果、雌特有の遺伝子5個を発見、HIBOTAN(緋牡丹(ひぼたん))遺伝子群と命名した。さらに雄だけの遺伝子も新たに9個見つかった。

 「緋牡丹」の名は、野崎さんが大ファンだという女優・富司純子さん主演の映画名から。野崎さんは「高等動物は成長過程で雌雄が変化するクロダイのような種もいてわかりにくいが、性の起源までさかのぼると、雄雌は根本的に違う進化をたどったことがわかる」と話している。

(2010年4月18日00時07分  読売新聞)

 論文はこちら。

 プレスリリースはこちら

 遺伝子のネーミングについては・・・スルーするとして、藻類の雌雄の全ゲノムを読んじゃったところがGJです。この勢いで、減数分裂のきっかけになる転写因子の制御構造まで決めてくれると大変うれしいです。高等植物では減数分裂の時期を特定してサンプリングするだけでも結構大変なので。

 と言いますのも、この二十数年間、ゲノムシーケンスの技術は発展して、ある程度までは両親由来の染色体ごとのハプロタイプを決められるようになってきました。解析技術は進歩しているのですが、その一方で全ゲノムの組み合わせを操作する技術はほとんど変わっていません。私は、この次に植物遺伝学分野のブレークスルーがあるとすれば、それはin vitroの減数分裂なのではないかと考えています。そして、そこに一番近いのは藻類-しかも単細胞に近い多細胞生物-の減数分裂の研究ではないかと期待しています。次は、減数分裂の人為的な誘導?

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