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2009年2月22日 - 2009年2月28日の記事

2009年2月27日 (金)

一種、遺伝子治療でもある?

iPS細胞要らずの治療法。毎日新聞より。

インスリン:膵臓の分泌細胞、マウスで増殖に成功 血糖値4カ月で正常に--慈恵医大

 糖尿病のマウスの膵臓(すいぞう)に特定の遺伝子を導入し、血糖値を調節するホルモン「インスリン」を分泌するベータ細胞を大幅に増殖させること に、東京慈恵会医科大が成功した。マウスの血糖値は約4カ月で正常値に戻り、寿命も健康なマウスと変わらなかった。研究チームは「ベータ細胞が少しでも 残っている糖尿病患者の有効な治療法につながる可能性が高い」と話している。3月5日から東京都内で開かれる日本再生医療学会で発表する。

 研究チームは、細胞分裂の周期を早める働きを持つ遺伝子を組み込んだウイルスを、生後10週の糖尿病マウスの膵臓に直接注射した。注射前に1デシ リットル当たり約400ミリグラムあった血糖値が、16週間後には約200ミリグラムと、マウスの正常値近くまで下がった。ベータ細胞の数を調べたとこ ろ、注射前の2・5倍に増えていた。

 実験で使ったウイルスは、遺伝子導入時にだけ働くタイプ。使った遺伝子もベータ細胞でしか働かないことが確認され、ウイルスや導入した遺伝子により、がんになる心配は少ないという。

 糖尿病は、ベータ細胞の数が減ったり働きが落ち、インスリンの分泌量が少なくなり、血糖値が高い状態が続くようになる。東京慈恵会医科大の佐々木 敬教授(糖尿病・代謝・内分泌内科)は「遺伝子導入という手法を使うが、極めて高い効率でベータ細胞が再生された。臨床応用を目指したい」と話している。 【永山悦子】

再生医療というか、遺伝子治療と言うか、微妙な線ですね。

ベクターはアデノウイルスベクターでしょうか。導入した遺伝子は”細胞分裂の周期を早める働きを持つ遺伝子”と言うことは、何らかの転写因子でしょうか。また、マウスの個体にウイルスを接種しているようですが、β細胞に特異的に感染するウイルスなんでしょうか。その辺の情報が全然ないとなんだかすっきりしない記事です。

2型糖尿病のモデルマウス?での治療モデルなのかもしれませんが、自己免疫疾患なので、一時β細胞が増殖しても、また免疫担当細胞に攻撃されてしまわないのでしょうか。

実験の設定が分からないので何も判断できません。困ったものです。

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2009年2月26日 (木)

”減量はカロリー次第”って、当たり前ではないのか

何だか当たり前のようなニュース。

減量はカロリー次第、炭水化物や脂肪はOK…米研究所

 【ワシントン=増満浩志】米国立衛生研究所(NIH)の研究チームが、「豊富な食物繊維など心臓に良い食事ならば、体重の減量は摂取カロリー次第 で、炭水化物が多くても脂肪が多くても変わらない」という実験結果を、26日付の米医学誌「ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン」に発表し た。

Click here to find out more! 研究チームは、30~70歳の男女の肥満者811人に、4種類の減量法のいずれかを試してもらった。4種類は、脂肪、たんぱく質、炭水化物の3大栄養素の割合を変えたもの。どれも食物繊維が多く、心臓に悪い飽和脂肪酸とコレステロールが少ない。

 摂取カロリーや運動の目標を各自設けて取り組んだ結果、2年間にわたって平均4キロ・グラムの減量効果を持続できた。効果は3要素の割合には関係なく、カロリーの摂取量と消費量の差に左右された。

 別のチームが一昨年、女性に様々な減量法を1年間比較して、「炭水化物を減らすのが最も効果的」という結果を発表していた。

(2009年2月26日11時56分  読売新聞)

減量のために一日に使い切る以下のエネルギー量(基礎代謝+活動エネルギー)しか摂取しないのであれば、原理的に体重は減る。逆を言えば、このニュースから分かることは、人体は所要量のエネルギーを確保するためには脂肪であれ炭水化物であれ同じように効率よく使い切るようにできている、ということだ。

しかし、”肥満者”の減量が目的なのに、”2年間にわたって平均4キロ・グラムの減量効果を持続”というのは控えめにすぎるような気もする。

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2009年2月25日 (水)

日本脳炎の新しいワクチン

数日前のネタ。読売新聞より。

日本脳炎の新ワクチン承認、従来より副作用少なく

 厚生労働省は23日、阪大微生物病研究会(大阪府吹田市)が開発した日本脳炎ワクチン「ジェービック5」を正式に承認した。

 原材料にマウスの脳を使用した旧ワクチンより、副作用が少ないとされる手法で製造されている。今夏の流行シーズンを前に、5月に発売を開始する見通し。

 日本脳炎ワクチンは定期接種の対象。しかし、重い副作用が出たとして、同省は2005年に、旧ワクチン接種の積極的勧奨を控えるよう各市町村に勧告。そのため、全国的に乳幼児の接種率が低下、現在年間10例にも満たない日本脳炎患者の増加が懸念されていた。

 比較的副作用が低い新ワクチンによる定期予防接種の勧奨を再開するか、厚労省は26日開かれる会合で検討する。しかし、積極的な定期接種を実施した場合、生産量が限られていることから供給量不足も予想されている。

(2009年2月23日20時37分  読売新聞)

従来の日本脳炎ワクチンは、日本脳炎ウイルスに感染したマウスの脳を原材料に使用している。原材料そのものが哺乳動物の体組織であり、抗原の精製の度合いが下がると、現在の技術水準では検出限界以下のマウスの脳由来のタンパク質などが抗原として混入してくるリスクがある(関連資料はこちら)。

従来の日本脳炎ワクチンでは、ごく希に急性散在性脳脊髄炎(Acute disseminated encephalomyelitis: ADEM)という致死的な副作用をおこすことが知られており、マウスの脳由来の物質が抗原となり、一種の自己免疫のようなアレルギー反応が起こっているのではないかと疑われている。実際の所、症例が少ないので(これ自体はありがたいことだが、)あまり詳しくは分かっていない。

阪大微研で開発された新しいワクチンはVero細胞という、アフリカミドリザルの腎組織由来の株化培養細胞を使用して、ウイルスを増殖させているらしい。仮に、夾雑物が抗原になったとしても、脳神経系に対する障害は起こりにくいと期待されるが、何分、霊長類の細胞なので他のリスク備えておくべきだろう(関連資料はこちら)。

その点、ニワトリ受精卵でウイルスを増やすインフルエンザ・ワクチンは卵アレルギーの人以外に対してはアレルギーのリスクは小さいし、自己免疫はおこさない。そのかわり、有精卵の確保など他の問題点はある。

将来は、UMNファーマのように遺伝子組換え技術を使って、昆虫培養細胞でコンポーネントワクチンを作ってしまった方が良いのではないだろうか。
# 新型インフルエンザ対策では既にそういう取組もあるし。

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2009年2月24日 (火)

体細胞クローン家畜のリスク評価

本日は覚書のみ。体細胞クローン牛、クローン豚の食品安全性に関するリスク評価が終了した。読売新聞より。

クローン牛・豚は「食品として安全」

 内閣府食品安全委員会の専門調査会は24日、クローン牛や豚の食品としての安全性について、「通常の繁殖技術で生まれた牛や豚と同等の安全性がある」とする評価書案を了承した。

Click here to find out more! 3月中にも同委員会で正式決定し、国民から意見を募ったうえで、最終的な評価結果を厚生労働省に報告する。実際の流通については、厚労省と農林水産省が判断する。

 クローン牛・豚は、皮膚や卵管の細胞などの体細胞から作られる。しかし、死産と産後の死亡率が人工授精など従来の繁殖技術の5倍にあたる31%と高いことから、その安全性には懸念が示されていた。

 評価書案では、こうした死亡率の高さはクローン技術の完成度の問題とし、「6か月を超えると、健常に発育する」と指摘。通常の家畜と同じ遺伝情報を持ち、肉や乳の栄養成分、アレルギー誘発性なども変わらないとして、食用としての安全性に「差がない」と結論づけた。その子孫についても、「従来の繁殖技術による牛、豚と差異は認められない」としている。

 国内では昨年9月末までに、クローン牛557頭、クローン豚335頭が生まれている。しかし、農水省は消費者の混乱を避けるため、食用としての出荷は自粛を要請している。欧米でも流通を自粛しているため、国内では輸入品も含めて流通していないが、欧米の食品安全機関が最近相次いで「安全宣言」を出したため、流通の可能性が高まっている。

(2009年2月24日13時03分  読売新聞)
「体細胞」クローンだとちゃんと書いて欲しいものだ。作成方法が新規だというのが評価を行なった主な理由なのだろうから。今後は規制のルールがどうなるかに焦点が移ることだろう。

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