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2009年1月25日 - 2009年1月31日の記事

2009年1月29日 (木)

フグ調理の免許制度がないのが問題なのか?

ちと妙なニュースを見かけたのでメモ。1/28 読売新聞より。

なじみ薄いフグ、東北6県に規制条例なし…山形で7人中毒

 山形県鶴岡市の飲食店でフグの白子(精巣)を食べた7人が意識障害になるなどした中毒事故で、店長(65)は白子料理を作ったのは初めてだった。

 フグに関する知識もほとんどなかったという。

 26日夜に中毒が起きた「鮮魚料理きぶんや」は、地元の人によると「魚料理がおいしい」と評判で繁盛していた。県警の調べに対し、店長は白子を出した理由を「常連客で以前にフグの空揚げを出したことがあり、同じ料理だと申し訳ないと思った」などと話しているという。

 さらに、「トラフグ以外の白子に毒はないと思っていた」と打ち明け、捜査員を驚かせた。実際は逆で、トラフグの白子には毒がなく、今回出されたヒガンフグの白子には毒がある。

 フグの毒に詳しい東京医療保健大の野口玉雄教授は「フグ毒の正体はテトロドトキシンという化合物。青酸カリの500~1000倍の強い毒性があり、2ミリ・グラム程度の摂取で成人が絶命するとされる。加熱しても、分解しない」と言う。

 中毒になると、5分ほどで舌と唇がしびれ始め、次第に全身に伝わっていく。致死量を食べた場合は、嘔吐(おうと)などの末、6~8時間で呼吸困難に陥り絶命する。解毒剤がなく、治療は毒を吐き出させ、人工呼吸器を着けるしかないそうだ。

 このため、フグの販売や調理は、都道府県の条例などで規制されている。しかし、厳しさには差がある。

 東京、京都、山口など19都府県は免許が必要で、専門の試験がある。東京の試験は、5種類のフグを選別し、20分以内に毒のある部位を取り除いて皮を引き、刺し身にしなければならない。無免許で販売、調理すると懲役などの罰則もある。一方、学科や実技の講習を受けて登録するだけでいい自治体もある。

 東北6県にはこういった条例そのものがない。山形県は要綱で資格制を定めているが、違反しても罰則はない。「東北地方はフグに対するなじみが薄 く、規制の必要がないため」と県では説明する。1955年以降、山形県内で起きたフグ中毒事故は6件。すべて自分で釣るなどして家庭で調理したもので、飲食店での発生は初めてだ。

 店長は、県が定めたフグを扱うための講習を受けておらず、資格もなかった。調理師の免許さえ持っていなかった。フグは市内の鮮魚店から仕入れていたが、鮮魚店側も店長の資格の有無を確認していなかった。野口教授は「調理を資格者に任せるのは常識。その信頼を裏切る飲食店があるとは」とあきれる。

 (山形支局 古屋祐治、地方部 北出明弘)

(2009年1月28日06時07分  読売新聞)
ちなみに、食品衛生法にはこうある。

第六条  次に掲げる食品又は添加物は、これを販売し(不特定又は多数の者に授与する販売以外の場合を含む。以下同じ。)、又は販売の用に供するために、採取し、製造し、輸入し、加工し、使用し、調理し、貯蔵し、若しくは陳列してはならない。

 (略)
 有毒な、若しくは有害な物質が含まれ、若しくは付着し、又はこれらの疑いがあるもの。ただし、人の健康を損なうおそれがない場合として厚生労働大臣が定める場合においては、この限りでない。
この事例でニュースとして取り上げるべきことは、まず有毒な食品は販売してはならないという法律に違反して食中毒事件を起こした事業者がいたということだ。条例がどうのという自治体の対応はその次ではないか?

ちなみに食品衛生法第6条違反には3年以下の懲役又は三〇〇万円以下の罰金(又はその併科)が課せられる(第七十一条)。そのほか、中毒の症状によっては傷害罪、死亡した場合は業務上過失致死にあたるだろう。

私にはどう考えても、毒物を提供した飲食店が、まず責任を問われるべき問題であるように思える。しかも、「調理師の免許さえ持っていなかった。」とおまけのように書いてある。規制条例を設けていない自治体に一切の責任がないとまでは言わないが、この見出しはあまりにセンスがないぞ。

なじみ薄いフグ、東北6県に規制条例なし…山形で7人中毒

どうよ。

ちなみに、自分で釣ったフグで中毒した場合は、食品衛生法は関係しない。食品衛生法は業に関する法律なので、販売規制で取り締まるため。その場合の所管は農林水産省?キンシバイという貝による食中毒の場合は確かそうだった。

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2009年1月28日 (水)

CV360カートリッジが廃版?

実験室のクリーンベンチで、ガスカートリッジ式のバーナーを使っている(これ)。燃料は、Camping gazで作っているCV360というフランス製のブタンガスカートリッジだ。

それが廃版になって、後継製品もないのだという。本当かな。取り扱いはColeman Japanだ。昔、私が山歩きをしていた頃は、Camping gazとColemanは別の会社だったのだが、96年にColemanがCamping gazを買い取ったらしい。ふーん。

で、カセットコンロのボンベが使えるブンゼン・バーナーがないものかと探してみたら、ありました。こういうもの(フェーゴ・ベーシック)。価格はなんと、\77,805!これに、ガスボンベ用のアダプターが\30,000 + フットスイッチが\10,000。計12万円ほどになる。10年使えても、年1万2千円でさらに燃料費がかかる。

コストパフォーマンスから言えば、アルコールランプの方がいいでしょう。例えばパイトーチとか(\3,591)。

ガスバーナーであればラボガス(\7,880)(これもCamping gazのカートリッジだな。C206? ライターで点火?)とか、卓上ミニガスバーナー(\6,483)というものもある。一応、カセットコンロのガスが使えるパーソナル・バーナー(\29,460)というものもあるが、実績からいえば(たまたまハズレの個体なのかもしれないが)故障しがちなので、これはチョット・・・。

フットスイッチで手がふさがっていても点火できるようなバーナーはあまりないものだな。

おお、これで延命する方法もあるか!むしろ、これ(\3,360)でバーナーに家庭用のカセットコンロのガスを直結できればOKではないか。あるいは、LPGの使えるバーナーであれば、これでも良い。まぁ、受注生産では研究費では買えないか・・・。

# 研究費から数万円出すか、自腹で3千円ちょっと負担するか・・・。

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2009年1月27日 (火)

北海道新聞1/26の社説

 普段は北海道新聞に目を通すことはないのだが、とある人からの紹介で社説を見た。

 クローン家畜を評して、こうある。

なにしろ自然界では育ちにくい、人工的に産み出された家畜だ。

私が住んでいた頃、北海道では家畜化された動物を食べていたものだ。最近では北海道民は、PCBやダイオキシンを蓄積しているかも知れないアザラシの肉や、プリオン病の病原体やE型肝炎ウイルスを保有しているかも知れないシカ肉のような、自然界で育ちやすい野生動物を食べておいでなのだろうか。

 家畜も栽培植物も自然界では育ちにくい。人がそれらから生存競争に勝ち抜く能力を奪う代わりに多産や早い成長といった、人間好みの性質を与えてきたのだから。

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2009年1月26日 (月)

セルロース合成遺伝子はsiRNAで制御される

ちと旧聞。しかし、覚書として記録しておく。

植物の細胞壁は主にセルロースからできている。セルロースの合成は細胞膜に局在するCesと呼ばれる一群の酵素が行っていることが知られている。しかし、植物の細胞は何時までも無制限にセルロースの合成を続けている訳ではなく、適当な”潮時”になると合成を止める。・・・でないと、細胞壁は際限もなく分厚くなってしまう。

これまで、どうやって植物細胞が細胞壁の合成を止める”潮時”を感じ取るのかが分からなかった。Heldらはオオムギの葉でセルロース合成を行わせているCesA6遺伝子がsiRNAによる発現制御を受けていることを初めて明らかにした。

Held, M.A. et al. Small-interfering RNAs from natural antisense transcripts derived from a cellulose synthase gene modulate cell wall biosynthesis in barley. Proc Natl Acad Sci U S A (2008).doi:10.1073/pnas.0809408105

* この論文はOpenAccessですのでご家庭からでも読めます。・・・読まないか。

面白いことにCesA6遺伝子が、そのsiRNAでCesA6の転写産物量が減った際には、協調的に細胞壁の合成にあたっている他のCesA遺伝子、Csls遺伝子、GT8 glycosyl transferaseの転写産物量も減少する。オオムギではBarley Stripe Mosaic Virus (BSMV)というウイルスが、Virus-induced Gene Silencing (VIGS)を介在した遺伝子発現制御のツールとして有効であることが示されており、この論文でも利用されている。

さて、オオムギの葉ではsiRNAによるCesA6遺伝子の転写後制御が行われているのだが、他の組織でも同様の制御が行われていることだろう。オオムギの種子は他のイネ科作物と比べて細胞壁が厚いのだが、種子での制御はどうなんだろう?等など、謎は尽きない。意外と、オオムギの種子の細胞壁が分厚い理由はこのあたりの制御にかかっているのかもしれない。

また、これは他の植物でも同様に違いない。今後、色々な発展が見込まれるので目が離せない。

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