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2009年3月29日 - 2009年4月4日の記事

2009年4月 2日 (木)

Google恐るべし -Dr. カルタヘナの憂鬱-

驚いたことに、4/2 現在、Googleで”供与核酸”を検索すると、このblogがトップヒットする。

私は、かつてカルタヘナ法のエヴァンジェリストを努めたことはあるけれど、現役を離れても、機械検索でもカルタヘナ法に関連づけられてしまうのだから、業が深いと言うか何というか。

阿藤快ではないけれども、なんだかなぁ・・・。文科省の二種省令関連のページより上に来てしまってはいけないような気がする。ましてやこれは個人のblogである。Google八部の逆の現象でフィーチャーされているのだが、あまり素直に喜べない。
---

午前中は研究者っぽく投稿中の論文の見直しをしていた。今週中には再投稿して決着を付けたいものだ。

午後は改正治験薬GMP、そのQ&A、パブコメの回答の勉強。この種の規制にかかわる情報を幾ら勉強しても、ちっとも業績評価にはつながらない。時間を食う割には、非常に実りが少ない作業だ。

早く専業の方に譲ってしまいたいのだが、なかなかそうもいかない。今のところ、私がやらなければ誰もやれない仕事だ。しかし、モチベーションを維持するのが難しい。文書を眺めている仕事は、研究とは違って閃きも感動も無い。希望もなければ展望もない。

”研究・実用化の加速”に対する回答のために、日々このような作業を行っているのだと信じているのだが、出口はあまりに遠い。光の見えない日々が長く続くと枯れてしまいそうだ。

# いえね、私は植物系の研究者なもので、光合成ができないと苦しいんです。

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2009年4月 1日 (水)

固体発酵自体は新しい技術ではない

エイプリル・フールだが脳が疲労していてジョークの一つも思いつかないので、真面目なコメントを。

この記事はちょっとポイントを外している・・・
日刊工業新聞3/26より。

農環研、飼料イネ使いバイオ燃料作り出す新手法開発

 農業環境技術研究所は、飼料イネなどからバイオエタノールを作り出す新製法「固体発酵法」を開発した。農地から刈り取ってきた飼料イネや食用イネ のわらに酵素と微生物を加え、貯蔵しておくだけで糖化・発酵まで進み、バイオエタノールができる。既存の方法に比べ加熱処理などが不要のため、コストや労 力が減らせ農村での普及が期待できる。27日から福岡市内で開く日本農芸化学会の大会で発表する。
 新製法は、酒や漬物の製造で用いられる醸造技術と牛の飼料貯蔵で使われるノウハウをベースに確立した。セルロースやでんぷんを分解する酵素や乳酸菌と酵母の共生関係を利用することで、腐敗させることなくバイオエタノールの生産が可能となった。
 実際に飼料用イネで試してみたところ、20日間の貯蔵・発酵により1トン当たり213リットルのバイオエタノールが得られた。
(掲載日 2009年03月26日)

こっちもどうかと。日本農業新聞より

稲わらバイオ前進 簡易生産技術を開発/農環研
掲載日:09-03-27

  独立行政法人農業環境技術研究所(農環研、茨城県つくば市)は、飼料稲や稲わらなどのセルロース系バイオマス(生物由来資源)を原料に、従来よりも簡易な 方法でバイオエタノールを生産できる「固体発酵法」を開発した。酒の醸造技術や牧草サイレージをつくる時の乳酸発酵技術を応用し、エネルギー使用量を減ら した。エタノール生産後の残さは飼料として利用できる。福岡市で27日から始まる日本農芸化学会で発表する。

 セルロース系バイオマスは食料と競合しないため、各国が第二世代のバイオ燃料として研究開発を進めている。

 ・・・(詳しくは日本農業新聞紙面をご覧ください)

これはおしい!農業協同組合新聞より。

日本古来の技術で稲わらからエタノール製造 -農環研

 (独)農業環境技術研究所は、稲わらなどセルロース系バイオマスを収穫後、低水分のまま貯蔵、糖化・発酵させてバイオエタノールを製造する「固定発酵法」を開発、3月25日に公表した。
       この方法は、お酒や漬け物など日本古来の醸造技術と牛の自給型飼料(サイレージ)の発酵貯蔵技術を応用したもの。セルロース系の材料からエタノールを製造するには、原料の貯蔵方法発酵阻害物質の発生抑制▽廃液処理などの課題があるが、「固定発酵法」では収穫後低水分のまま貯蔵しながら、同時に酵素や微生物の力で糖化・発酵させるのでこれらの課題が解決できるという。
       セルロースやデンプンを分解する酵素、乳酸菌と酵母の自然な共生関係を利用した農業・醸造型バイオエタノール生産技術で、加熱処理工程が少ないため使用エネルギーを少なくすることもできる。
       研究では飼料用イネでは20日間の貯蔵・発酵で213l/tで、この原料を用いた生産目標値(317l/t)の約7割の実績を得ることができた。発酵残さを飼料としても利用できる可能性もある。
 この固体発酵法の開発によって、農村地域で生産される作物資源や未利用のまま排出されるバイオマスが付加価値の高いエタノールと飼料に変換され有効利用 することができる。バイオマス収穫地で資源をさまざまな用途に利用する資源循環型バイオマス利用システムへの活用が期待できるという。

(2009.3.26)

オリジナルのプレスリリースはこちら。ちゃんと「セルロース系バイオマスから固体発酵で」という見出して、的確にポイントを押さえている。

ちなみに、水を加えないでアルコール発酵させる固体発酵法自体は、古代中国にもあったし、現在でも白酒の発酵プロセスに使われている。従って、「日本古来の技術」ではあるが、より正しくは東アジア古来の技術である。たとえば、月桂冠のホームページを参照。たしか、済民要術にも出ていた。

で、農業環境技術研究所の開発したプロセスの何が新しいかというと、発酵の基質が”セルロース系バイオマス”であるところ。固体発酵法によるアルコール発酵の基質は従来はデンプンであったが、新しく開発された方法では繊維質の植物体からアルコールが造れる。記事にあるように「飼料イネなどからバイオエタノールを作り出す」と書くと、デンプンリッチな種子を原料にアルコール発酵をさせるのと区別が付かない。折角、セルロース系だと断っているのに。

つまり、このプロセスを使って麦わらを発酵させれば格安の麦100%の第四のビールが造れるし(脱税はいけないなぁ)、野菜を使えば酒粕なしで奈良漬けが作れる・・・かも。

ともあれ、現状では事業ベースで発酵によってバイオマスからエタノールを取り出そうとする場合、アルコール事業法の許可事業にあたるので、農家レベルでのプラントの運用を視野に入れるのであれば、経産省に申請する必要があるだろう。

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2009年3月30日 (月)

”JSTのアンケート”あるいはblogを炎上させないコツ?

 私は、趣旨の明快なアンケートであって、その趣旨に賛同できる場合にはできるだけ協力するようにしている。先日、以下のようなJSTの委託アンケートがあったので回答した。

 この調査は、研究者の発する情報がメディアを介して伝達される過程に注目し、
「研究者は(インターネットを含む)マス・メディアとどのように接しているか、またマス・メディアのことをどう感じているか」
を把握するのが目的です。
 その調査の一環として「研究者のウェブによる情報発信の意識調査」を行なっております。つきましては、研究者としてブログにて情報発信を行っておられる方々にアンケートにお答えいただくことで、貴重なご意見を頂きたく存じます。

 アンケートは、15分ほどで完了します。また、収拾データは皆様の回答の「統合分析結果」のみを公表します。
(お答え頂いた内容が、個人あるいはサイトを特定できるかたちで公表されることはありません。)

 年度末の御多忙の折とは存じますが、調査にご協力いただけましたら幸いに存じます。

 ちょっと違和感があった。で、アンケートのWebページに進むと、

【本調査の目的】

 現代の科学技術は複雑で、市民にとってわかりにくいものになっています。同時に、科学技術は市民の生活に浸透し、さまざまな社会問題の背景になっています。科学技術情報をわかりやすく、しかも正確に社会に伝えること。この難しい仕事をやり遂げるためには、その情報流通システムの検討と改善が必要です。

 中でも、「ウェブ」は現在進行形で発展し続けている情報流通システムであり、その実態を把握する事が非常に重要となっています。ウェブの発達は個人が情報発信を行なう事を可能にし、かつての「マス・メディア」とは大きく異なるコミュニケーション手段を生み出しました。皆様の運営されている「インターネット・サイト(以下、サイト)」や「ブログ」も、そのひとつと言えます。

 本調査では、このような背景に基づき、自然科学系研究者は、ウェブ上での情報発信を行なうことに対して、どのような意識を持っているのかを把握するのが目的です。

 こうした一連の調査を通じて、現代日本における研究者とマス・メディアの関係性を把握すること。さらに海外で盛んに行われている同種の先行研究と比較することで、将来的には日本の研究者とマス・メディア間の情報流通を、より円滑にするための方策(社会技術)を開発することが、本調査の最終目標です。

 うーん、私は確かに「自然科学系研究者」だし、「ウェブ上での情報発信」をしてはいる。

 しかし、blogの主な目的は「科学技術情報をわかりやすく、しかも正確に社会に伝えること。この難しい仕事をやり遂げるため」・・・ではない。大体そんなに気負っていては、個人的なblogなんて書いていられない。私は、主に自分の備忘録としてblogを書いている。そして、その情報を共有することで誰かの役に立つのであれば、それにこしたことはない・・・というくらいの軽い気持ちで書いている。ますます違和感を感じる。

 さらに先のページに進むと、こんな設問がある。

「研究者がサイト/ブログを運営する」ことで得られる利益や、社会に対する影響に関して、あなたの意見に最も近いものをそれぞれ選択してください。

 私は職業研究者だが、研究者としての立場で専門分野に関わる情報発信の手段としてblogを運営している訳ではない。従って、何等、利益を求めていないし、影響力の行使も意図していない。・・・困るんだよなぁ、こういう先入観に満ち満ちた設問は。

コメント欄に書き込みが殺到する「炎上」と呼ばれる現象があります。あなたのサイト/ブログが「炎上」した経験はありますか?ある場合は炎上に至るまでの簡単な経緯と、その際に講じた対処について教えてください。

 告白しよう。私は、匿名で他人のblogに好き勝手な放言を書き込むことを許容できるほど寛容な人間ではない。匿名のコメントについては、私の主観で許容できる範囲のものしか公開しない。従って、基本的に「炎上」することはないと考えている。個人のblogは公器ではないし、世のため人のために書いている訳でもない。ましてや、トラックバックならばまだしも、匿名の非礼なコメントを自分の運営するblogで公開する義務はないと考えている。無益なコメントは公開しないこと。強いて言えばそれがblogを炎上させないコツだ。

 最後に、このアンケートについてもう一点だけコメントしたい。

研究者が社会に向けて情報発信する上で、ウェブは従来のメディア(テレビや雑誌、新聞など)に比べてどのような長所があるでしょうか。あなたの意見をお書きください。

 マスメディアは、時間や紙面の枠に縛られている。また、コンテンツを社会に伝えるメディア(媒体)であると同時に、商業的には広告媒体であって、広告の視聴者に対する”受け”を狙ったコンテンツの”制作”がなされる。研究者がマスメディアを通じて情報発信をする場合は、編集権を持ったメディアに対して、彼らがコンテンツを制作するための”素材”を提供しているに過ぎない。確かに、プロの手にかかれば研究者の提供した情報は、概ね要領よくまとめられたコンテンツに仕上がる。それはとても我々素人の及ぶところではない。

 しかし、情報を提供する側に編集権がないという点は、blogや論文とは決定的に違っている。つまり、自分にいかに伝えたいことがあっても、それを伝えるかどうかと言う選択権はメディアの側にあるということだ。

 この違いは、blogと既存メディアを同列に比較して長所がどうのと言う問題ではない。新聞や放送のように、自分の側に編集権のないマスメディアを通じて情報を社会に伝えるということは、自ら編集権を放棄して単なる”素材”に成り下がることを了解するということなのだ。blogも新聞や放送も、マスメディアとして同列に置いた考え方なのだろうが、情報発信をする主体のあり様から見れば、これらのメディアの選択は情報発信の主体が本質的には誰なのか?という問題に還元される。

 「研究者のマス・メディア・リテラシー」を調査するのであれば、その違いにもっとセンシティブであるべきだろう。私は、この質問のあまりのナイーブさに衝撃を受けた。

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