Carbon conscious meat
畜産業で食肉を生産する際にも地球温暖化の原因となるメタンガスや二酸化炭素が排出される。そこで、"Carbon conscious"な食肉として、いわゆる"Test tube meat"に注目が集まっている・・・らしい。
Nature bitechnologyのニュースによれば、これは、培養細胞を分化させて筋細胞のかたまりを作ろうという冗談のような試みだ。
遺伝子組換えではないし、クローン個体でさえない。また、培養筋細胞は最初から肉のかたまりなので食肉を得るために"生き物"の生命を奪う必要がないことから、動物愛護団体の"the People for the Ethical Treatment of Animals"は、実用化した科学者に百万ドルの賞金を出すと言っている。培養肉は動物愛護の精神に適うという訳だ。
一方、研究者の側では、ユトレヒト大学のBernard Roelenは、次のように語っている。
"Many people ask 'what's it taste like?' I've never tasted it, but I imagine that differentiated pig cells are very similar to real meat because it has the right proteins and fatty acids."
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個人的には、"Test tube meat"は食べたくないな。通常の食肉同様に筋組織の構造が維持されていない場合は、アミノ酸や脂肪酸の組成が一緒でも味は絶対に一緒にはならない。米の食味の違いがわかる人ならだれでも微妙な構造の違いを感じ取ってしまうのだから。
# ソーセージやハンバーグだとわからないかもしれないけどね。
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コメント
中国の書『山海経』に登場する「視肉」という食っても再生する肉塊を思わせます。こいつは、とびきり旨いそうですが。
投稿: ふじたま | 2009/11/11 21:56
あ、どーも。
「視肉」って伝説によれば目が付いているので”視”肉なんでしょうかね。目が合ったら食べられなくなりそうなものですがそれを食べてしまうのが中華な方々の性なのでしょうか(四足で食べないのはイスとテーブル・・・)。
投稿: 土門英司 | 2009/11/12 23:29