アメリカ環境医学会のポジションペーパー
遺伝子組換え作物の即時出荷停止を求める”アメリカ環境医学会のポジションペーパー”なるものが発表されたらしい。
オリジナルはこちら。
理由は、
"GM foods pose a serious health risk"ならびに
"Multiple animal studies have shown that GM foods cause damage to various organ systems in the body. With this mounting evidence, it is imperative to have a moratorium on GM foods for the safety of our patients' and the public's health," said Dr. Amy Dean, PR chair and Board Member of AAEM.
だそうだ。
即時出荷停止を求めるほど公衆衛生上の有害性に自信があるなら、開発企業と政府を相手取って集団訴訟を起こせば良いのにね。
しかし、仮に、合衆国が遺伝子組換え作物の即時出荷停止を行えば、何が起こるか考えてみると良い。
国際穀物市場では供給がたちどころに逼迫し、価格が高騰する。食料自給率が低い国は、食料調達に難渋する。お金がある国はまだ穀物を買えるかもしれないが、貧しい国は飢餓に見舞われるだろう。お金がある国でも食料価格は高騰し、国民生活を圧迫することになる。
これまでのところ、遺伝子組換え作物によって健康被害は発生していないだろう。飢餓を超えるほどの被害が発生するのなら話は別だが、リスクとベネフィットを秤にかけて考えれば分かるように、あやふやな根拠で規制をかけた場合の損失は計り知れない。
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コメント
アメリカ環境医学会についての追加情報。今日、とある会議で久しぶりに耳にしたのでメモ。
http://d.hatena.ne.jp/uneyama/20090824#p9
http://www.aaemonline.org/AboutUS.html
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この団体が関連団体として紹介している
http://www.aaemonline.org/Corporate.html
Doctor's Data社は、インチキの検査でキレート療法をすすめている病院の子会社で詐欺で告訴されている
http://d.hatena.ne.jp/uneyama/20090721#p20
とのこと。
投稿: 土門 英司 | 2010/05/18 21:37