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2009年6月 9日 (火)

「正論など無力なものだ」

まず、毎日新聞より。

食品安全委:クローンは安全、賛成わずか15%--国民意見を公開

 体細胞クローン技術で生まれた牛、豚などの食品利用について国の食品安全委員会は8日、国民からの意見募集結果を公表した。同委が3月に出した 「食品として安全」との評価書案に賛成との意見は約15%にとどまり、安全性を懸念する批判的な意見が大半を占めた。同委は「科学的に出した結論であり変更はない」として、早ければ6月中に厚生労働省に答申する方針。

 同委の新開発食品専門調査会で、国民から寄せられた336件の意見が公表された。「安全とのリスク評価に賛成」との内容は51件。多くは「長期間の生存率や出生率が低く、安全とする根拠が理解できない」など批判的な内容だった。【江口一】

この記事では、賛成ではない残りの85%の論旨が良くわからない。「安全性を懸念する批判的な意見」は科学的な見地から何を批判しているのかが重要だろう。

次、読売新聞より。

内閣府委「クローン家畜は安全」に一般市民の8割超が疑問

 クローン牛や豚の食品としての安全性をめぐり、内閣府食品安全委員会が「従来の家畜と差がない」とした評価について、一般から336件の意見が寄せられ、このうち8割以上が疑問や反対を訴えるものだったことがわかった。

 8日の同委員会調査会で報告された。

 疑問や反対を訴える意見のうち、評価自体に対する疑問や反対は16%。

 このほか、「表示を義務化すべきだ」などとする流通・表示に関する意見が13%、倫理的な問題を指摘する意見が10%、長期的な健康被害などを懸念する意見が8%あった。

(2009年6月8日22時23分  読売新聞)

「評価自体に対する疑問」とは、「評価のプロセス」に対する疑問なのか、「評価結果」に対する疑問なのかがわからない。それとも「評価してはいけない」のか?

次、中日新聞より。

クローン牛の評価案を審議 食品安全委、8割反対も「安全」

2009年6月9日 朝刊

 内閣府食品安全委員会の新開発食品専門調査会(座長・池上幸江大妻女子大教授)は8日、体細胞クローン牛や豚を「安全」とする評価案について、国 民から寄せられた意見を審議した。反対意見が8割超に上ったが「評価を大きく変える必要はない」(池上座長)と結論づけ、上部機関の同委員会に報告することを決めた。

 早ければ月内にも報告し、同委員会が厚生労働省に答申する評価案を決定する見通し。

 意見募集は、同委員会が評価案をまとめた3月から4月にかけて実施。寄せられた336件のうち、賛成意見は51件にとどまり、残りはほぼ反対意見だった。

 このうち半数程度は「気持ち悪い」という消費者の不安や、「生命の尊厳を汚す」といった倫理面の批判などで、調査会は「科学的視点で評価するわれわれがかかわる部分ではない」(同)として審議しなかった。

 ただ委員からは、消費者の不安などの意見が多いことを「厚労省や農林水産省にきちんと伝えるべきだ」として、食品安全委でその方法を検討するよう求める意見が出た。

中日新聞は「科学的評価は民主的に行われるべき」と考えているのだろうか?科学的な見地から行われた評価である以上、市民の99.99%が科学的な根拠に基づかない理由で反対を表明したところで評価結果は変わらない。評価を行った科学者が自らの職業倫理を全うしようとするならば、見解を変えることはできないのだ。もしそんなことを行えば、科学を歪めたことになってしまう。

科学は万能ではないし、もちろん完璧でもない。しかし、科学はその時々に利用できる情報を最大限に精査して結論を導く上で、素朴な直感や宗教的な教条や市民の感情に勝る最大の武器であることは間違いない。

科学は頼りないかもしれない。しかし我々が未来を見通すには、他に頼れるものがないのだ。

市民社会がどのような技術を受け入れるか、その選択の権利は市民にある。しかし、実際の選択のプロセスは時に民主的ではなく、民主的である場合には、残念なことに合理性を欠く場合もある。

政見放送を聞けば明らかなように、声の大きな人が常に正しい見解を述べているとは限らない。・・・というか、大声で正論を吐くのって恥ずかしくないか?

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