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2009年5月22日 (金)

ドクター・カルタヘナの賞賛

タイトルは海堂尊先生の小説とは関係ありません。

環境省が” (カルタヘナ法)の施行状況の検討に関する意見の募集(パブリックコメント) ”を募集している。カルタヘナ法に組み込まれている5年目の見直し規定に基づいて、施行状況をレビューして改善方策を探るための取り組みの一環だ。

検討案からいくつかの文章を抜粋する。

---

(法律の施行状況)

○法律の枠組みの修正は必要ないが、運用方法や情報提供に関して、下記に示すような改善の検討が必要である。

(第一種使用に係る生物多様性影響評価)
○第一種使用規程の承認件数について、学術研究を目的として申請されるものは、産業利用を目的として申請されるものと比較して極端に少なく、学術研究目的での承認申請がしにくく、研究の妨げになっているのではないかとの懸念も示されている。
○一定条件の管理下で行う研究開発目的の第一種使用と、一般栽培等の産業利用における第一種使用とでは、管理手法、使用スケール及びそれに伴う生物多様性影響が生じた場合の影響の程度が異なる。
○今後、遺伝子組換え技術に関する研究開発は、地球環境問題などへの対応方策の1つとしても、その重要性が高まっていくと考えられることから、研究開発として行う第一種使用に関し、産業利用における第一種使用との使用の態様の違いを踏まえた評価を行っていく必要がある。
---

よくぞ気づいてくれました。たしかに改善点はある。特に

一定条件の管理下で行う研究開発目的の第一種使用と、一般栽培等の産業利用における第一種使用とでは、管理手法、使用スケール及びそれに伴う生物多様性影響が生じた場合の影響の程度が異なる。

というところは、あまり規制が厳しいと研究開発のの活力を損なう恐れがあるので、実態に応じた規制に変えていくべき、という点でよい着眼点だ。試験研究用のGMOとコモディティーとでは、栽培のスケールも違うし、流通実態の有無も全然違うので同じ規制をかけるのはあまり合理的な対応ではない。

似たようなケースでは、厚労省マターだが、日本で医薬品開発のための治験に関する規制を強化して、文書整備や治験薬の製造ガイドラインを厳しくした結果、国内の治験が減ってしまったという事例がある。最近は治験薬製造上のガイドラインが改正されて良くなってきたが。

我が国の組換え体開発が”空洞化”しないようにするためにも、こういう視点での規制の改正は是非とも必要だ。国内でも研究開発目的での遺伝子組換え作物の栽培が、手続きを適切に踏めば、現実的なタイムコースで実施できる様にするべきだ。

今後は、この取り纏め方針が確定したら、各省での改訂作業が始まることだろう。
是非、日本の研究者を奮い立たせるような改正を行ってほしいものだ。

---

本日21時現在の新型インフルエンザ感染例は361名(成田検疫の4名を含む)。5/16のヒト-ヒト感染国内初確認から7日目。(本日のニュースソースは朝日新聞)

# 治った人は差し引いてほしい。

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