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2009年3月 1日 (日)

見出しの付け方に気をつけよう:メタボ基準

誤解する人が続出しそうな記事。読売新聞より。

生活習慣病とメタボ腹「関連強くない」…厚労省研究班

 メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)の診断基準は、腹囲が男性85センチ以上、女性で90センチ以上あることを必須条件としているのに対し、単に腹囲が大きいだけでは生活習慣病の危険要因としては不十分という調査結果を、下方浩史・国立長寿医療センター(愛知県大府市)研究所部長を班長と する厚生労働省研究班がまとめた。

 メタボ基準を巡っては、男性の腹囲が女性より厳しいことなどについて異論が続出しており、今回の結果も見直し論議に一石を投じそうだ。

 研究班では、無作為に選んだ愛知県内の40~82歳の男女3253人について、内臓脂肪の断面積をコンピューター断層撮影法(CT)で計測。内臓脂肪面積が100平方センチ以上の肥満の人とそれ未満の人で、2000年から6年間、心臓病や脳卒中を引き起こす動脈硬化の進み具合を、心臓の冠動脈や脳血管の梗塞(こうそく)の有無など6項目で比較した。

 肥満の人は、そうでない人に比べ、動脈硬化のある人の割合が、心臓の冠動脈は女性では約1・2倍だが男性では差がみられず、脳内の細い血管は男性は約1・2倍だったが女性では差はあまりなかった。6項目すべてで差は1・5倍未満にとどまり、「全体として関連はそれほど強くない」(下方部長)と分析 された。

 メタボの基準では内臓脂肪面積が100平方センチ以上の場合に危険が高まるとして、それに該当する腹囲(男性85センチ以上、女性90センチ以上)が定められた。今年度始まった「特定健診」(メタボ健診)では、腹囲が基準を超えていなければ、血圧、血糖値、脂質のすべてに異常があっても、指導の 対象にならない。

(2009年3月1日03時16分  読売新聞)
メタボリックシンドロームは代謝症候群ととらえるべきだろう。内臓脂肪の蓄積はその一つの誘因。

内臓脂肪が蓄積すると、高血圧、高血糖、脂質代謝異常など様々な代謝の異常を生じやすくなるのが問題点(そうならない恵まれた?体質の人も居る)。研究班の調査は「内臓脂肪の断面積をコンピューター断層撮影法(CT)で計測」、「動脈硬化の進み具合を、心臓の冠動脈や脳血管の梗塞(こうそく)の有無など6項目で比較した。」とある。内臓脂肪の断面積と腹囲は概ね相関があるが、1パラ目にあるように腹囲とメタボリックシンドロームとの相関を調べたわけではない。

次に、メタボリックシンドロームには高血圧、高血糖、脂質代謝異常などがあり、冠動脈疾患のほかに、糖尿病にも関連する。調査班の研究結果からは、内臓脂肪の断面積と冠リスクの相関はそれほど大きくない、ということが分かったということ。内臓脂肪と血圧、血糖値、脂質代謝との関連まで否定されたわけではない。その点、この記事で誤解する人がでて来かねない。

また、他の「血圧、血糖値、脂質のすべてに異常があっても、指導の対象にならない。」という見方はおかしい。普通、これらの検査値が異常を示せば、高血圧症、糖尿病、高脂血症などの病名と診断され、保健指導や治療の対象になるはずだ。

腹囲はプロクルーステースの寝台ではないが、度を越した肥満が健康上のリスクであることに違いはない。

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