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2008年10月12日 - 2008年10月18日の記事

2008年10月17日 (金)

和風PC

Nicholas Falzonの製作したPC。 これを発想したのが日本人ではないのにちょっと驚いた。

私なら、 ノートパソコンのほうがうれしいですね。天板が箱根細工で、柘植のキー、キートップには”天童の駒” 風に漆で文字が刻印されているというのがあれば性能の如何を問わず買ってしまいそうです。 これに、 堅牢な輪島塗のマウスとか、燻竹のUSBメモリーがあればなお良いですね。

考えてみると、 かつては一眼レフのボディーなんかは、手になじむ革張り(あるいは人工皮革)のものが結構普通だったのですが、 今時は革張りのマウスとかノートPCというのはあまり普通ではない。なんでだろう。

 

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2008年10月16日 (木)

シーボルトのお土産

http://search.japantimes.co.jp/cgi-bin/nn20080719f3.html
これによると、イタドリ(Japanese knotweed)を英国へ持ち込んだのはシーボルト先生だとされている。以来、各地で野生化して強害雑草として猛威をふるっているようだ。日本では珍し くもない植物だが、所変わって競合する生物があまりいない場合には周囲の植物を制圧するほどに繁殖する。そこでイタドリを食害する生物を導入して制御しよ うと考えていたようなのだが・・・

一般的には、それはそれでリスクがある。イタドリだけ食べる捕食者というものはそうはいない。他に餌があればそっちも食べるので、思わぬ植物が食害をうける可能性が排除できない。従って、導入前に良く検討しておく必要がある。 今回導入が検討されているものは、阿蘇に生息しているAphalara itadoriという昆虫でイタドリしか食べないらしい。一見よさげ。

http://www.eurekalert.org/pub_releases/2008-10/uol-pt101408.php
によれば、英国ではイタドリの雌株が生態系を脅かす外来生物(Superweed !)とされており、防除のために捕食(?)昆虫の導入が計画され、許可を待っている状態とのこと。ただしイタドリの専門家によれば効果は限定的と見られている。

たしかに、Aphalara itadoriの生息地である阿蘇でもイタドリが根こそぎになっている訳ではないので、駆除の効果も限定的と考えておいた方が良いだろう。

ちなみに、イギリスではイタドリの駆除がビジネスにもなっているらしい。
http://www.knotweed.co.uk/
※ 日本のシロアリ駆除サービスのような感じかな。

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2008年10月15日 (水)

冷凍インゲンから毒物を検出 消費者に健康被害か

私なら表題のような見出しを付けます。また意図的な毒物混入の疑いです。朝日新聞より。

検査4度くぐる 農薬冷凍インゲン 異常検出されず

2008年10月15日14時5分

中国製冷凍インゲンを食べた東京都八王子市の主婦(56)が体調不良を訴え、基準値の3万4500倍にあたる農薬ジクロルボスが検出された問題で、該当する商品は国内外の会社や検疫所で実施された計4回の検査を受けて流通していたことがわかった。

 輸入したニチレイフーズと販売したイトーヨーカ堂の担当者が15日、厚生労働省で記者会見し、明らかにした。

 ニチレイフーズが輸入した「いんげん」(250グラム)を製造したのは、中国の北緑食品(黒竜江省)と煙台北海食品(山東省)。

 北緑食品の農場で原料を収穫し、残留農薬の検査をした後、洗浄などを経てゆでて仮包装。煙台北海食品に送られ、同社が残留農薬の検査を実施した。中国国内での輸出前検査を経て出荷され、いずれの段階でも異常は報告されていなかったという。

 国内の検疫所でも抜き取り調査は実施されているが、該当する種類のコンテナが含まれていたかどうかは不明。その後、ニチレイフーズでも自主検査を実施したが異常はなく、同社の担当者は「(生産段階での)混入は考えられない」としている。

 主婦がイトーヨーカドー南大沢店で購入した11日には計46個が販売され、同店はこれまでに38個を回収。15日正午現在、主婦が食べた商品以外に農薬検出の報告はないという。

何度も報道されていますが、抜き取り検査はロットの代表値しか調べられないので、このような希なケースを検査で阻止するには全数検査をするしかありません。しかし、食品の毒物を非破壊で検査する方法は現在ありませんので、検査で毒物の混入を阻止するのは不可能です。しかも、大半の冷凍インゲンにはそもそも高濃度の殺虫剤は元々含まれていないので、「農薬冷凍インゲン 異常検出されず」というのも当たり前のこと。何を考えてこのような見出しをつけたのか、朝日新聞社の理解力を疑います。

「検査4度くぐる」と言う言い回しは、読者の不安を煽る以外に何の効用も持ちません。検査が5度だろうが100度だろうが、抜き取り検査では散発的な出来事の検出は不可能なのですから。

毎日新聞では次のように書いています。

 残留農薬の有無については、まず収穫前の原料検査を実施、その後、製品化されるまでに2回行い、日本への輸入後も複数回行われるという。しかし、いずれの検査も一部のサンプルを調べるだけで、今回問題となった「いんげん」は検査をすり抜けた可能性が高いという。

残留農薬のように、ロットを構成する原材料全体に同程度に農薬が残っていることが予想される場合には、抜き取り検査、あるいはサンプル調査と言っても良いですが、それで対応できます。繰り返しになりますが、全数調査は無理です。検査試料は粉砕しなくてはいけませんので、農薬の抽出過程で食べ物では無くなってしまいますから。

その範囲では、ニチレイフーズの検査態勢は間違っていないでしょう。検査の信頼性については判断材料がありませんので何とも言えませんが。

食品に限らず、製品の安全を担保するのは、結局の所、消費者に良いものを届けたいと願う食品の作り手の「志」しかありません。厳罰主義で製造現場を縛ろうとする考え方では対応を誤ります。

残念なことではありますが、今回のように作り手の良心を信じられない事態に至った場合にはもう、そこから製品を調達するのはあきらめるほかありません。

それにしても、ギョーザ事案の教訓でしょうか、製品の撤去、事実関係の公表・消費者への呼びかけ、工場への聞き取り調査、製造工程の洗い直しなど、まだ完了していない部分はありますが、12日の事故発生から殺虫剤の検出・公表までの今回の行政の対応はきわめて迅速です。

ただ、ジクロルボスのリスクに関する報道はお粗末。基準値の何万倍という言い回しを相変わらず使っています。マスコミにももう少し学習していただきたいものです。

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2008年10月14日 (火)

愚問愚答

イチローは凄い。王貞治もすばらしかった。私は、北島康介にも感動したし、内柴正人もすばらしかった。特に、北島は200mを平泳ぎで早さを競ったのだ。 早ければよいのなら走ればもっと早いのに、わざわざ泳いでさえあんなに早かったのだ・・・と言ってしまうのは、個々の競技のルールに則って勝敗を競うス ポーツというものの本質を理解していない証拠になるだろう。

スポーツを極めると「何の役に」というのは、このように誰が考えても愚問であろう。芸術も然り。

実は、科学も本質的には「何の役に」と言うことを指向してはいない。自然哲学として始まった科学の成り立ちからして、何かの役に立とうとは考えてこなかった。基礎研究とは本来そうしたもので、言うなれば精神的な文化活動だ。

一 方、科学とは別に実用的な必然性から発達してきた技術(technique)は、生まれた時から「役に立つ」ことを目指して進化してきた。技術は進化の過 程で科学の果実を取り込んで工学(technology)へと変貌を遂げてきた。単なる経験の束ではなく、体系的な知へと変化してきた。技術や工学は、文 化ではなく物質文明に根ざした活動といえるかも知れない。しかし、日本ではScience & Technologyを一緒くたにして「科学技術」と呼ぶ。せめて「科学・技術」と区別してほしいものだが。

科学の発展が工学の発達を促す例はいくらもある(原子力発電も然り)。逆に技術の発展が科学の証明に役立つこともある(スーパーカミオカンデの光電子増倍管も然り)。しかし、一般的には科学は研究者以外の飯の種にはなり得ないものだ。

以下の論説は、一種の壮絶なギャグ、かもしれない。産経新聞より。
http://sankei.jp.msn.com/science/science/081013/scn0810130913002-n1.htm

【風を読む】論説委員長・皿木喜久 「何の役に」は愚問である

2008.10.13 09:12

 ハワイ島に設置されている大型望遠鏡「すばる」の開発にあたった天文学者、小平桂一さんは、予算措置を要望するため に会う政治家や官僚から、決まってと言っていいほど、同じ質問を受けた。「宇宙の果てを見たいのです」という小平さんに「それが何の役に立つのですか」 だった。

 著書『宇宙の果てまで』に書いている話である。何億もの税金をかける計画だから当然かもしれない。小平さんは科学の歴史をひもときながら答えたようだがはて、どこまで理解されたか。

 今年のノーベル物理学賞に決まった京大名誉教授、益川敏英さんたちも同じような質問を何回も受けたに違いない。こちらは「宇宙の果て」ならぬ「宇宙の成り立ち」をさぐる素粒子の研究だ。

 大型望遠鏡と違い、鉛筆と紙とがあればいい。膨大な予算など必要としない。それでも「何の役に…」と冷たい視線を向けられたこともあるだろう。

 だがこれは「愚問」と言える。「宇宙の生成」など人間の知的探求心が究極的に行き着く課題である。そんな探究心があって初めて技術開発も成り立つ。日本でも湯川秀樹、朝永振一郎氏らの世界的に優れた基礎研究があったから、技術立国も経済繁栄も可能になったのだ。

 だが今、大学でも企業の研究所でも商品開発などに「すぐに役立つ」研究が花盛りである。愚直でも知的好奇心を満足させる基礎研究はおろそかになっている気がしてならない。

 一度に3人のノーベル賞受賞で日本中が沸いた。果たしてこの熱気で伝統の基礎研究が見直されることになるのだろうか。なってもらわねば困るのだが。


日本でも湯川秀樹、朝永振一郎氏らの世界的に優れた基礎研究があったから、技術立国も経済繁栄も可能になったのだ。」という部分が本音であれば、筆者の理解では、結局のところ基礎研究の意義は”お金”ということになろう。

”「何の役に」は愚問である”・・・それは全くその通りだ。しかし、”世界的に優れた基礎研究があったから、技術立国も経済繁栄も可能になった”という答えもまた愚答である。

研究者に向かって、「何故研究するのか」とか、「何の役に立つのか」と尋ねるのは愚かしい。アスリートや芸術家に向かって「何故泳ぐのか」、「なぜ音楽を演奏するのか」と問うたり、「何の役に立つのか」と問うのと同じくらい無駄なことだ。

答えは「そうしなければ生きていけないから」、あるいは「そうしなければ生きている気がしないから」ということになるだろう。新聞等で今回のノーベル賞受賞者の下村博士の生活を垣間見るにつけそう思う。

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2008年10月13日 (月)

ポスト・ネリカ米の技術支援

こういうODAのあり方も良いと思います。朝日新聞より。

日本、150億円規模の拠出 途上国の農業・防災支援へ

2008年10月12日

 【ワシントン=松村愛】世界銀行と国際通貨基金(IMF)の合同開発委員会が12日開かれ、日本政府は、食料価格の高騰や相次ぐ災害による被害にあえぐ アフリカなど途上国で、農業生産性向上や防災への取り組みを進めるため、世銀が持つ信託基金に今後5年間で1億5千万ドル(約150億円)規模の資金拠出 を行うことを表明した。

 農業生産性の向上策では、主にアフリカを念頭に、高温少雨に耐えられるイネの品種開発、肥料の活用拡大、高度な農業技術を教える農業指導員の育成といった取り組みを資金面から支援。世銀や国際協力機構(JICA)と協力して普及に努める。

 また、近年の気候変動の影響で、過去10年間に起きた大規模災害の件数が70年代の約3倍に増えていることに注目。「最も貧困で脆弱(ぜいじゃく)な層の生活の保護」をめざし、まずは防災設備の整備や、ハザードマップ作製による防災意識の向上などを促す。

日本で品種育成を行う場合も海外で品種育成を行う場合も、費用の多くは現地での人的な労働に支払われます。コストパフォーマンスで比較するなら、ダムや道路を造るよりも、人件費の安い海外で品種育成を行ってその国の農業生産を向上させるのは良い方法かも知れません。

というのは、品種を育成するのと同時に品種育成に当たる技術者を現地で育てることになります。長期的に見た場合の波及効果が大きく、ダムや道路と違って、老朽化するどころか裾野が広がりますし、品種育成は概ね機械や装置があまり要らないローテクなので教育がきちんと継続される限りは(往々にしてそこが問題だという話も聞きますが)、投資の効果が長く続きます。

こういう論はあまり聞いたことがないのですが、日本の品種育成は欧米先進国から見ると非常に集約的で小さな土地で少ない人力で行う方法が定着しています。品種育成の現場に行ってみて始めて分かることですが、たとえばカナダの大学と日本の農業試験場では面積比で1/5-1/10、スタッフの人数でも1/2-1/3は日本の方が小規模です。

遺伝子組換えでもマーカー育種でもない日本式の集約的育種技術は、労働力をあまり割けない国には向いているのかも知れません。

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