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2008年7月27日 - 2008年8月2日の記事

2008年8月 1日 (金)

「まるでナッツ」を飲んでみた。

超有名ブロガーの”小鳥ピヨピヨ”さんが飲んでくださってるんですね、アサヒビールの焼酎、「まるでナッツ」。いや光栄です。

「飲んでくださってる」て言うのは不肖わたくし、原材料の”裸麦”品種、「ダイシモチ」の育成者の末席をけがしております。ですので、 「ダイシモチ」が売れると、育成者として幾ばくかのスズメの涙ほどの補償金(著作権料みたいなものです)をいただけます(・・・ ではないのですが、うれしくて3本も買ってしまいました)。

いまやオオムギの育成事業からも遠ざかっていますので、ささやかなエールを送る立場ではありますが。

さて、肝心の製品です。

私もさっき飲んでみた所ですが、オン・ザ・ロックあるいは、生のままで飲むと、若い焼酎らしいアルコールのきつさで、 あまり香りが楽しめません。1:1位の水割りにしたほうが良いでしょう。口当たりがまろやかになって、後口にのどの奥からわき上がる香りが、 ナッツ(アーモンドというよりは、ローストしたピーナッツ)そっくりです。

たしかに、味わって飲めば「まるでナッツ」ですが、食事しながらですと、”まるで”、というよりは「何となくナッツ・・・?」 という感じです。そこのところ、あまり期待しないでくださいね。チーズには合います。

この、「ダイシモチ」 の畑は結構な見物でした。一面の畑に、”紫色”の穂波が風になびくという光景は。この「ダイシモチ」は旧系統名が四国裸95号といいます。 香川県の善通寺市(あるいは、愛媛県の重信町)で栽培されています。穂が揃う時期には、車で遠くの国道を走っていても、 その紫色を帯びた畑が分かったものです。

この焼酎とこの品種が、末永く皆様に愛されんことを彼方より願ってやみません。ちなみに、ダイシモチのおいしさは、 丸麦や発芽大麦よりも、押麦にした方がよく分かります。モチ性品種なので、麦飯にしてもご飯がパラパラとほぐれることはなく、 ほおばるとふっくらとした食感とほのかな甘みが口中に広がります。・・・ どこかで売っているかもしれませんので興味のある方はネットで探してみると良いでしょう。

 

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2008年7月31日 (木)

「還付金詐欺」の被害が増えているそうです。

9時のNHKニュースで、還付金詐欺の被害が増えていると伝えています。

大阪のおばちゃん達が「携帯もって、ATM、来い言われたら還付金詐欺やでー」と叫んでいます。

公的機関がお金をやり取りするのに文書を発行あるいは要求しないなんて、ありえません。

だいたい、そんなに簡単にお金が戻ってくるなんて。税金の還付申告をしたことが有る人なら分かると思いますが、 4-5枚の文書を書いて支払いを証明する領収書とともに税務署に郵送、という段取りで、そりゃぁ面倒です。

社会保険事務所を名乗る電話が多いようですが、厚労省の手続きの方が財務省より簡単なんて、そんなことは無いはずです。

一旦政府に支払ったお金が簡単な手続きで戻ってくるなんてことはありえません。 自分に都合の良い部分でだけ政府を信用するからだまされるんです。うまい話なんてありません。

私は自分の手から離れたお金はなくなったものと思っています。共済年金も雇用保険も。

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2008年7月30日 (水)

古米臭の少ないイネ

7/30毎日新聞より。

イネ:古米臭少ない品種、苗の段階で選別 作物研が開発

 長期保存しても古米臭の少ないイネの品種を苗の段階で簡単に選別する技術を、農業・ 食品産業技術総合研究機構作物研究所(茨城県つくば市)が開発した。 長期保存に耐えられる新品種の育成を効率的に進めることができるという。

 古米臭は、玄米の中にある脂質の一種が、リポキシゲナーゼ(LOX) という酵素で酸化されることで発生する。この酵素は3種類あり、最も強く働くLOX3が玄米中に含まれるかどうかで選別していたが、 収穫後でないと分からなかった。

 研究チームは、 世界中から収集したイネ93品種の中からLOX3を持たないタイの在来種を発見。DNAの塩基配列を調べ、日本の在来種「日本晴」 のLOX3遺伝子の塩基配列と一つだけ異なっていることが分かった。LOX3がないと、 古米臭成分は3分の1から5分の1程度に減るという。

 研究チームは、塩基配列の違いを検出する従来方法を応用。 苗の葉1枚でLOX3遺伝子の有無を判別できる2通りの方法を編み出した。従来の選別作業は、田植えから約8カ月かかっていた。

 鈴木保宏・米品質研究チーム長は「香りを重視する酒米の品種改良や、 貯蔵倉庫の温度設定にも役立つかもしれない」と話している。【石塚孝志】

リポキシゲナーゼ(LOX)欠損の作物は何もイネに限らない。 既に実用化されて品種になった青臭みのないダイズや、ビールにした際に保存中の品質の劣化の少ない開発途上のオオムギなど、 幾つかの変異体がある。

選抜方法も、 ダイズの場合は子葉を半分に切ったもので酵素活性の検定ができる分、今回のDNAを使用した選抜法より手っ取り早い (欲しいのは劣性ホモなので選抜効率はあまり良くないが)。イネの場合はPCRを使うのだから、 育苗するまでもなく玄米半粒で検定できると思うのだが・・・・どうなんだろう。

ちなみに、今回のプレスリリースでもLOX3と書いているように、 イネでもオオムギでもダイズでも、LOX遺伝子は複数ある。耐病性に関与しているものもあるが、 大抵のLOXは生体内でどんな機能を担っているのかははっきりとはわからない。LOXは脂肪酸を酸化させて臭い物質を生成するので (大抵は望ましくない臭いだ)、品質面では無いほうが良いことが多い。しかし、本当にLOXがなくても生存に差し支えないのかどうか・ ・・。

まあ、明らかなベネフィットと、 潜在的で不明確なリスクを比較するとどのような選択をするべきかは明らかではあるが。

いずれは、 この成果を生かして貯蔵性の良い米が主力品種になっていくのかもしれない。

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2008年7月29日 (火)

フランス政府の謀略か?

さても、トラックバックは頂いたものの・・・。NHKで放送された「アグリビジネスの巨人モンサントの世界戦略」と言うコンテンツは注意してみなければならない内容を多々含んでいる。 以下にYoutubeの動画をリンクしておく。

予め忠告しておきますが、私はこのドキュメンタリーをもとに「遺伝子組換え問題」を語るべきでは無いと強く思います。 なぜならば、このドキュメンタリーは、具体的に遺伝子組換えの問題を何も扱っておらず、 モンサント社とアメリカ政府のネガティブキャンペーンに終始しているためです。

 

オリジナルのドキュメンタリーはこちら

制作はフランスの公共教育放送ARTE等が主体。NHKによる番組の解説はこちら

当時、農務省のバイオテクノロジー研究者の一人は「政治的判断で、 遺伝子組み換え作物は従来の作物と同一物とみなすことで認可が容易になった」と証言。FDAが発表した認可の文書は、 モンサント社の弁護士が作成した文書と酷似していた。

とある。この「務省のバイオテクノロジー研究者の一人」とされる人物は、Dr.Maryanskiである。 放送されたコメントについて、ご本人が日経FoodScienceのホームページではこう述べられている。 

私は、米国食品医薬品局(FDA)の食品バイオテクノロジー政策に関してそのドキュメンタリーのためにインタビューを受けた1人である。そのドキュメンタリーの中で、リポーターは私のコメントを基に、FDAの政策は科学情報よりも「政治」に立脚してものであると断言している。しかし、その主張はインタビュー時に私が述べたことと相反する。インタビューでは、誤解を与えぬよう、誤って伝えられぬよう、明瞭に、慎重に、簡潔に話すことが重要であるという教訓を、そのドキュメンタリーは私に思い起こさせることとなった。

私は、編集者の意図に基づいて切り取られたインタビュー映像よりもこちらの証言を信頼する。こちらの情報によればDr.MaryanskiはFDAの” バイオテクノロジー・コーディネーター”(つまり行政官)であった。NHKはUSDA(農務省)の研究者だと紹介しているが、 専門領域も立場も取り違えている。

私が見るところこのドキュメンタリは、モンサント社や遺伝子組換え作物に対する反対の意図を強調しようとするあまり、議論を意図的にミスリードさせようとしているところがある。

たとえば、上で引用したYoutubeの動画では、7時34分頃に「遺伝子組換え食品による健康被害」 として紹介している事例は、死者・被害者数からみて、おそらく「昭和電工のトリプトファン事件」として知られている。これは、 遺伝子組換えバクテリアから製造されたアミノ酸にいまだ特定されていない不純物が混入していたことが健康被害の原因とされている。” 同じ遺伝子組換え”と言ってしまえばそれまでだが、この事例と遺伝子組換え作物を同一視するのは、 「バクテリアもトウモロコシも生物だから一緒」というくらいに乱暴な議論の仕方だ。わざとやっているのであればフェアではない、 薄汚い手口だ(わざと混同しているのではないとしたら、もっと困った人たちだが)。

映像でクローズアップされたFDAの文書にはこう書かれていた。

・・・ nor can we roule out the engineering of the organisms

意味合いとしては"その生物の操作の可能性も排除できない"という程度。つまり、 遺伝子組換え技術が原因でないと言うに足る十分な証拠は無い、というだけのことだ。その後、リポーターはこう続ける。

これは驚きです。彼は遺伝子操作の副作用を予期しつつも何も手を打たなかったのです。

私にとっては、これは驚きです。遺伝子操作が被害の原因であるという証拠も無いのに、 政府に規制をするように求めているのですから。「確定的な証拠が無いので可能性を排除できない」と言う判断と「危険性が予期できる」 と言う判断間にはかなり大きな隔たりがあるのだが、その違いが分かっていないのか、それともあえて無視しているのでしょうか。

そして、インタビューはそのまま、モンサント社の組換え作物に関する話題へとなだれ込んでいる。しかも、 男性の野太いフランス語の音声がかぶさっていて、インタビューされたDr. Maryanski氏本人が何を言っているのか、 ちっとも聞き取れない。日本語への翻訳は、英語→フランス語→日本語とならざるを得ないでしょう。 これほどまでにオリジナルの情報が変容していては、私には、もはやドキュメンタリーとはみなせない。

結局、 モンサント社の遺伝子組換え作物が普及するまでの仮定には政治的な働きかけがあったことを暗示する番組ではあるが、 「遺伝子組換え作物そのものの問題点」については、何も言っていないに等しい。ただただ、 遺伝子組換え作物を普及させるまでの手口についてのモンサント社の悪いイメージだけが増幅する仕掛けだ。

なお、 今年に入ってフランス政府はEUの決定に反してモンサント社の遺伝子組換えトウモロコシの流通規制を強化している。仮に、 フランス公共教育放送ARTEが、その主張に沿った番組を制作しても驚くにはあたらない。しかし、万が一、 わが国の公共放送がそのプロパガンダを無批判に垂れ流しているのであれば、その判断能力に疑問を投げかけざるを得ない。 他の報道番組の質もこの程度なのだとしたらがっかりです。

・・・ と言うところに注意して報道番組を疑ってみると、結構色々なことが分かるものです。

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2008年7月28日 (月)

ビスフェノールAに低用量効果はない、と言う論文

食品安全情報blog経由。

この件、食品安全委員会の評価が始まるまで静観しようと思っていたのですが、新しい論文が出たので、とりあえずメモ。

Tyl, RW et al. Two-Generation Reproductive Toxicity Study of Dietary Bisphenol A in CD-1 (Swiss) Mice. Toxicological Sciences 2008 104:362-384; doi:10.1093/toxsci/kfn084

プレスリリースはこちら

     
  • 供試材料はマウス二世代(国立医薬品食品衛生研究所の試験はラット。こちらに良いまとめがあります。)  
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  • ビスフェノールAの用量は0, 0.003, 0.03, 0.3, 5, 50, or 600 mg   BPA/kg/day
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  • 要は高容量とポジコンでは影響があったものの、低容量では成体、産仔とも異常なしとのこと(There were no   BPA-related effects on adult mating, fertility or gestational   indices, ovarian primordial follicle counts, estrous cyclicity,   precoital interval, offspring sex ratios or postnatal survival,   sperm parameters or reproductive organ weights or   histopathology (including the testes and prostate))。

国立医薬品食品衛生研究所の試験でも発情周期を指標としていたようですが、こちらでは発情周期には影響なしとしています。

ヒトのビスフェノールAの吸排に関するEFSAのAFCパネルの意見も公表されたことですし、 食品安全委員会の判断の参考資料となることは間違いないでしょう。

食品安全委員会のリスク評価としては、結局、現行の規制値で十分と考えるか不十分と考えるかでしょう。 以前のエントリーにも書きましたが、げっ歯類で何らかの影響があると言うことと、 ヒトでリスクがあるということの間のには結構大きな開きがあります。

勝手な予想ですが、落としどころとしては、”科学的には影響は無いとまではいえないかもしれないが、あっても軽微。 現行基準値でも十分”として、環境ホルモンの危険を警告する国立医薬品食品衛生研究所等の一部の人々の面子を守りつつも、 社会的な混乱を起こさないように配慮するというところでしょうか。それとも、毒性部が大々的にテレビで流すなど研究成果の意図的リーク (たしか、機関としてのプレスリリースはしてないよね)をしたにもかかわらず、”この試験方法では確かなことはいえない” とダメだしをされるでしょうか。

# 白黒付けないですます、という対応は後々禍根を残すことが多いんですけどね。

EUやカナダでは国際的な対応も二分しているところですから、”低用量効果”を巡る食品安全委員会の今後の議論に注目です。

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