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2008年5月18日 - 2008年5月24日の記事

2008年5月24日 (土)

医薬品や医療機器の開発を国が主導?

読売新聞より。

医薬品・機器の研究強化で自民党素案、司令塔機関の新設盛る

2008年5月21日(水)19:55

 医薬品や医療機器の開発など、国民の健康にかかわる分野の研究体制や行政の在り方を検討する自民党の 「健康研究推進プロジェクトチーム」(座長=塩谷立衆院議員)は21日、海外に比べて弱いとされる、 この分野の研究体制を強化するための素案をまとめた。

 各省ごとに分かれている国の健康関連分野の研究費を一元的に管理する司令塔的な機関を新設し、 5年後の関連予算を5倍に増額することなどが柱。新機関で来年度予算案の編成を担えるよう、政府・ 与党は今夏までに設置する方向で調整している。

 素案によると、新設機関の名称は「健康研究推進会議」(仮称)。国際競争力を高めるため、 健康関連分野のどこに力点を置くかを検討し、各省バラバラの研究費を一元管理し、重点配分する。関連予算を100億円(今年度) から500億円に増額することも盛り込んだ。

 新組織については内閣府の下に設置する案が浮上しているが、同府と厚生労働、文部科学、 経済産業の4府省が中心となって運営体制を検討している。

研究と開発は違います。区別が付いていないのは議員の先生か新聞記者か。規制行政(ブレーキ)は厚労省、 振興行政(アクセル)は内閣府という図式か。

これまで医薬品・医療機器の開発(製品化)は民間主導で行われてきている。製造販売も申請主義だ。 そこに国の関与が大きくなると、薬害発生の際にも国の負うべき責任が大きくなる。

私の所属する独法では、医薬品原材料を目指したコメやカイコ、臓器移植医療用のブタなど、医薬品・ 医療機器としての実用化を指向した研究と開発が行われている。その研究予算の少なからぬ部分は農水省から来ている。 「各省バラバラの研究費を一元管理し、重点配分する」と言うことであれば今後の研究予算にも影響する可能性が大きい。

さあ、どうなる?

 

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2008年5月22日 (木)

クロロピクリン(あるいはクロルピクリン)

熊本の赤十字病院にて。朝日新聞より。

嘔吐物ガス 防毒マスクなしで治療、薬物特定は2時間後

2008年05月22日15時02分

 熊本市の熊本赤十字病院で、救急患者が吐いた農薬の成分で54人が異状を訴えた。原因とみられるクロロピクリンは、 畑で使う際にも土で覆うなどの注意が必要な農薬という。断片的な情報で病院側も薬物が特定できず、防毒マスクなどを着けずに治療に臨み、 被害が広がった。

 「農薬を飲んだ患者を収容してほしい。自殺目的のようです」。21日午後10時30分ごろ、菊池広域連合西消防署から、 熊本赤十字病院へ連絡が入った。

 現場の合志市内から同病院まで約20分。救急車内では男性の服を脱がせて体を水で洗い、 水を飲ませて薬物の一部を吐かせるなどの処置をしたという。だが当初、薬物が特定できず、医師・ 看護師は防毒マスクなどは着けていなかったという。

 午後10時50分ごろ、救急車が病院に到着。救命救急センターに横付けされ、男性は担架ごと同センター内の処置室に運ばれた。 意識はあったが言葉は話せない状態だった。

 体内から薬物を取り除くため、鼻からチューブを挿入し、胃の内容物を一部吸引した後、男性は突然吐き、意識を失った。 強い塩素系の刺激臭が周囲に広がり、医師らも「目が痛い」「息が苦しい」と訴えた。当時、センターには外来患者や付き添い十数人、医師、 看護師ら約30人がいたが、異臭は一気に広がり、待合室にいた患者らも次々と不調を訴えた。

 ■毒性高いクロロピクリン

 クロロピクリンは常温で気化するため、国内で確認されている中毒事故の大半はガス吸入が原因だ。 空気よりも重いために拡散せずに滞留しやすく、今回のように集団発症する事例も多いという。

 業界団体クロルピクリン工業会(東京)によると、強い刺激臭のため顔を近づけただけで咳(せ) き込んだり目の痛みを感じたりする物質。吸い込んだだけで死に至る可能性もあるほど毒性が強い。

 一方で農作業で比較的よく使われる殺虫剤のため、誤吸入する例は後を絶たない。工業会は全国の医療施設に「ガスが漏れた場合は、 すぐに換気を」と呼びかけている。

 しかし、「病院の救命救急センターの多くは窓がなく、換気はできない」と、 熊本赤十字病院での勤務歴を持つ横須賀市立うわまち病院の本多英喜・救急総合診療部長は指摘する。レントゲン機を使うことがあるため、 すべての壁をコンクリートにする必要があるからという。

 「救急の現場では、搬送前に十分な情報を得ることは難しく、今回のようなケースが再発することは十分に考えられる。それ以前に、 強い毒性がありながら農村部では土壌や倉庫の燻蒸(くんじょう)に広く使われる農薬なのだから、 使用者に危険性を周知することが必要ではないか」と話している。

かつて私が住んでいたあたりで起きた痛ましい事故です。

さて、この記事のおかしな点。

  1. 「畑で使う際にも土で覆うなどの注意が必要」とあるが、クロロピクリンで土壌消毒をする際に土壌表面をマルチ資材等で覆うのは、 安全のためだけではない。消毒剤の大気中への放出を押さえて、少ない薬剤で効果を発揮させる事にある。
  2. 見出し「薬物特定は2時間後」とあるが、胃洗浄開始直後の吐瀉物による被害を避ける為には、 換気の良い場所で処置を行うほか無い。となると、処置の前に薬物を特定できていなければならない。これは非常に難しい。 処置前に分からないのであれば、2時間後だろうが2週間後だろうが関係ない。事の本質とは関係ない見出しだ。
  3. 意図的な服用と、偶発的な吸入の区別が付いていない。自殺が疑われるケースと一般の吸引事故を同列に扱うと対策に失敗する。 (新聞社は対策には関係ないけどね)
  4. とんちんかんなコメント。「使用者に危険性を周知することが必要ではないか」とあるが、 危険性を承知していたので服毒自殺を図ったのでしょ?何を言ってるんだか。

他の記事にもすごいのがある。FNNのコメント。

「通常は毒物を飲んだら吐かせるというのが原則だが、クロルピクリンの安全使用上の注意には、 『誤って飲み込んだ場合には吐かせないようにしましょう』となっている。個室、独立した部屋で本当はやりたいんだけど、 医者さんはガスマスクが必要になる」

安全上の注意には確かにそうある。 応急処置で吐かせると今回のような事態になる。でも吐かせないと患者は死にます。病院での処置は換気や無毒化(できれば) しながら胃洗浄するほかないでしょう。引用の仕方が場違い。ちなみに、クロロピクリンのMSDSシートはこちら

液状のクロロピクリンの毒性よりも、 気体の方が毒性は強いらしい。毒性の作用部位が呼吸器と言うことでしょう。毒性の評価はこちら

馬鹿な模倣犯が出なければよいが。

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2008年5月21日 (水)

クローン家畜由来製品のラベル

5/19 「体細胞クローン家畜由来食品に関する説明会」が開催された。

http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/iyaku/syoku-anzen/iken/080417-1.html

日経FoodScienceによれば、「体細胞クローン家畜由来食品の安全性が認められた場合、 表示義務化を要望するとの声が複数の消費者団体から上がった。」とある。

本質的に違いがないために技術的に区別できないものを、人為的に区別することは、科学的ではない。しかし、 生産履歴などで追跡してクローン技術を使用していないことを確認できるものについては、表示は可能だろう。

遺伝子組換え作物の「使用していません」表示と同じようなルールで、たとえば、「クローン技術を利用した家畜、 あるいはその後代に由来する製品ではありません」という表示だ。家畜の家系管理ができている場合には技術的には可能だ。 これに違反した場合は罰則を設けるというやりかたなら表示を義務づけても混乱は少ないだろう。

逆に、クローン技術を積極的に利用する場面はどのような状況かを考えてみると、 畜群(herd)として優良な遺伝子型の個体頻度を上げたい場合が、それにあたるだろう。 和牛など家系の管理がしっかりした家畜の場合がそれで、この場合は「たまたま」 クローン家畜の後代が紛れ込むということはまず起きないはずだ。この場合は、堂々と「クローン技術を利用した家畜の後代に由来する製品です」 と書くべきで、もし表示しておきながらクローン家畜の後代でなかった場合には「優良誤認」を招くことになるだろう。

しかし、なんでそんなに区別したいのかな。イスラム教の肉のハラールと似たようなもの?

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2008年5月19日 (月)

鯨のその後

今日のエントリーは予想のみ。5/19 毎日新聞より。

 

鯨肉持ち出し:調査船会社が「無断」否定 乗組員の土産用

 調査捕鯨船の乗組員が鯨肉を持ち出したと環境保護団体「グリーンピース・ジャパン」(GP)が指摘していることを巡り、     水産庁から調査捕鯨を委託された「共同船舶」(東京都中央区)は、社内調査の中間報告をまとめた。GPに「証拠品」     と訴えられた23.5キロの鯨肉について無断で持ち出したものではないとして、近く水産庁に報告する。    

 同社によると、北海道函館市の乗組員(51)が、共同船舶から土産として渡された鯨肉に、     同僚3人から譲ってもらった肉を加え2箱に分けて自宅に配送。このうち1箱がGP側に渡ったことを確認した。配送会社は、     この1箱について「盗まれた」として被害届を出している。

 共同船舶は乗組員に1人約10キロの鯨肉を土産とするほか、3.2キロまでの購入を認めている。【奥山智己】  

この共同船舶の調査報告を受けて、水産庁が調査結果を信ずるに足ると判断した場合でも、 業務上横領は親告罪ではないので、検察は告発を受けて捜査することになるのだろうか。一方で、GPの”証拠物件” の方は入手手段が違法であるため、おそらく証拠能力は無いだろう。しかし、 証拠能力が無いかどうかは入手経緯等を調査の上で判断するべきことだ。となると、とりあえず捜査を開始して、 捜査上で証拠物件と見なされたもののみ、証拠物件として採用するのだろうか。

同じく毎日新聞より。

 

調査捕鯨:横領告発問題 「鯨肉入り箱盗まれた」 西濃運輸が被害届

 日本の調査捕鯨船「日新丸」の乗組員が鯨肉を持ち出したとして、環境保護団体「グリーンピース・ジャパン」     が乗組員ら12人を業務上横領の疑いで東京地検に告発した問題で、西濃運輸(岐阜県大垣市)が16日、     鯨肉の入った段ボール箱1箱を宅配中に盗まれたとして、青森県警青森署に被害届を出した。同署は窃盗容疑で捜査している。

 ◇グリーンピース「証拠確保目的」

  グリーンピース・ジャパンによると、段ボール箱は4月16日に西濃運輸青森支店(青森市)     の荷降ろし所に入り込み入手したという。星川淳・事務局長は「証拠品確保のためにはこの方法しかなかった。     ご迷惑がかかったらおわびしたい」と話した。    

 西濃運輸は「捜査の行方を見守りたい」とコメントした。【矢澤秀範】

毎日新聞 2008年5月17日 東京朝刊

 

被害届が出ているので、警察はまずは”紛失”の事実関係を調査することになる。同時に、GPが地検に提出した” 証拠物件”を調査し、それが被害届の一件と同一物であれば、GPに対し事情聴取、場合によっては容疑者を逮捕となる。その後、 GPの組織的犯行か、一部の過激分子の犯行かが明らかにされるだろう。

 


 

しかし、GPの弁、「ご迷惑がかかったらおわびしたい」は無いな。 GPは捕鯨とは何の関係もない事業者から顧客の預かりものを盗ったのだから、その結果、運送会社は管理責任を問われることになるのだ。 西濃運輸は間違いなく迷惑している。せめて、 「西濃運輸に対してはご迷惑をおかけしたことをお詫びいたします」という態度をとるのが妥当だろう。

今回の一件は反社会的な行動として厳しく指弾されることになる。組織が不祥事をおこした際には、 謝って然るべきところで、まずはきちんと謝るべき相手に対して謝っておかないと、ますます社会的信用が無くなる。

これを機に、そろそろ反捕鯨は止めてはどうでしょう。日本では反捕鯨活動はたいしてお金になりません。

# ひょっとして、GP組織内の反捕鯨分子一掃のための自作自演か!?

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