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2008年10月 1日 (水)

危険な澱粉質食品にも法的規制を!?

朝日新聞より。読んでいて頭が痛くなってきた。

 

こんにゃくゼリー、また幼児死亡 対策取られず17人目

  2008年9月30日12時10分    

     国民生活センターは30日、兵庫県の男児(当時1歳9カ月)がこんにゃく入りゼリーをのどに詰まらせる事故が7月にあり、9月20日に死亡したと発表した。こんにゃくゼリーは子どもや高齢者には窒息の危険があるとされ、95年以来の死者はわかっているだけで17人となった。規制する法的な枠組みがないとして抜本的対策がとられず、被害が広がっている。  
 
     センターによると、事故のあった製品は業界最大手「マンナンライフ」(群馬県富岡市)の「蒟蒻(こんにゃく)畑 マンゴー味」。凍らせたものを7月29日に祖母が与えたという。  
 
     こんにゃくゼリーでは95~96年に8件の死亡事故が相次いだ。センターの注意喚起や業界団体の注意表示で97~04年は8年で3件と減ったが、     05~07年の3年で5件と再び増加の兆しを見せている。昨年3月には三重県伊勢市で男児(当時7)が学童保育所でおやつに出されたゼリーで窒息死した。  
 
     センターは昨年7月にも業界団体や国に対して事故防止策の検討を要望。しかし、食品衛生法を所管する厚生労働省は「食中毒対策など衛生面で危害の恐れがない」、日本農林規格(JAS)法所管の農林水産省は「表示の問題ではない」などと主張。いずれの省庁も現行の法体制では規制できないとして、「すき間事案」のままになっている。  
 
     こんにゃくゼリーは通常のゼリーより硬く、弾力性が強いため、のどに詰まらせやすい。全国こんにゃく協同組合連合会や全日本菓子協会など業界3団体は昨年10月から商品袋の表面に「お子様や高齢者の方はたべないでください」と書いた統一警告マークを表示しているが、01年以降に事故が相次いだEU(欧州連合)や韓国では、既に販売が禁止されている。(上田学)  
 
         ◇  
 
     マンナンライフの話 これまでの事故を受けて、業界団体で協議し、商品に警告マークをつけてきた。表示を大きくするなど、消費者にさらにわかりやすく改良したい。製造を中止する考えは今のところない。  
 
     佐野真理子・主婦連合会事務局長の話 これだけ多くの方が亡くなり、「行政のすき間」の商品として問題となっていたのに、行政が何もせず放置してきた結果、また1人亡くなった。警告マークをつけて済む問題ではないことが明らかになったし、そもそも高齢者や子どもが食べてはいけないお菓子が流通していること自体おかしい。早急に消費者庁を設置して、規制すべきだ。  

事故件数から言えば多分、モチの方が多い。と思ったら、厚労省のまとめでもそうなっている。

http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/iyaku/syoku-anzen/chissoku/dl/01.pdf

救命救急センターの調査によれば、モチ、ごはん、パンが食品による窒息事故の原因のトップ3で、 1年間の事故例371のうち、モチ(91)、パン(43)、ごはん (28)、で43%を占める。パンやごはんは毎日食べるものなので、その分事故の件数は多いのだろうが、 モチはそんなに食べるものではないはずなのに、これだけの事故を起こしている。しかも、こんにゃくゼリーよりも、 のどに詰まって窒息しやすいことは広く周知されているはずだ。なにしろ日本人はモチをおそらく千年以上は食べ続けており、 これまでも少なからぬ人々が亡くなっているのだから。

食品による窒息事故を減らすと言う意味では、 13年間で17件の事故に結びついたこんにゃくゼリーのような些末なものに目くじらを立てるよりも、 モチでのどを詰まらせないように対策をとる方が効果的だろう(事故発生率でいえばこんにゃくゼリーの方が高いかも知れないが、 対策の有効性で議論するには発生件数で考えた方が良いと思う)。たとえこんにゃくゼリーの生産や流通を止めたところで、 もともと消費量はたいして多くないのだから、食品による窒息事故全体としては、あまり減らないのだ。

・・・と言う意味で、主婦連合会事務局長の話はピントがずれている。朝日新聞も 「規制する法的な枠組みがないとして抜本的対策がとられず、被害が広がっている。」という言いぶりはどうなのだ。バランスから言えば、 より死亡事故の多いモチにこそ規制する法的な枠組みを設けて抜本的な対策をとるべきではないのか?同じコストをかけるのであれば、 そちらの方が消費量が遙かに多いだろうから、税金の使い道としては数倍有効だろう。

ところで、法律でモチを規制するという判断は合理的だろうか?私はそうは思わない。 消費者が食い物をのどに詰まらせないように気をつけなくても良いように、政府や業界が対策をとるのが当然と言う論法はおかしい。 そのくらいは消費者が自分で気をつけるべきことだ。モチに限らず食べ物の物性を法律で規制するのは行き過ぎだ。消費者は無知で、 のどに食い物を詰まらせないように注意することさえ知らない赤ん坊のように無力な存在だというのであれば別だが。

あえて当たり前のことを言うが、どんな食べ物でも良くかんで飲み込まなければ窒息死の危険はある。 事故原因から見ても、それが事実だ。そのことを学習できないヒトはいずれ何かを喉に詰まらせて窒息死するリスクが高い。 我々が自分の身を守る方法は、食べ物を良くかんで飲み込むことにつきる。

昔読んだ星新一のショートショート小説だったか、モチが非合法化されて好事家がヤミで流通するモチを、 目を白黒させてむさぼり食う、というのがあった。私はそんな未来はごめん被る。

# マンナンライフは朝日新聞にあまり広告を出していないのでしょうか。それとも、 朝日新聞に全面広告を出して消費者に注意喚起しなさいという意味でしょうか。広告料が少ないので叩かれた、というのは勘ぐりすぎでしょうか。

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同様の視点のblogがこちらにも。

http://gigazine.net/index.php?/news/comments/20081001_chissoku/

http://blogs.dion.ne.jp/doramao/archives/7666295.html

http://yawanews.blog82.fc2.com/blog-entry-824.html

※ 野田聖子大臣もトンチンカンですね。職員にそんなことを検討させないでください。

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