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2008/08/27

[業務用覚書] LyticaseってZymolyaseと一緒だったのか

Google earthで見るとシカやウシの寝るときの方角が、地磁気の磁極を向く傾向があるというニュースが今日のトレンド。

オーストラリアや南米のウシはどっちを向くんだろう。

ヒトは、というと日本では北枕はいけないというが、その根拠は定かで無い。


 

プラスミド抽出キットのメーカーから指定されている都合でSigma-Aldrich のLyticaseと言う酵素を使っている。 試薬のボトルをよく見ると"Product of Japan"と書いてある。

バクテリア由来の酵素の工業的精製にかけては、日本は世界的に見ても優れた技術を持っているので良くあることだ。では、 同等品が日本のメーカーから売られていればもっと安く調達できるはずなので調べてみた。
Sigma-Aldrich のホームページによれば、

Lyticase
Synonyms: Zymolyase
from Arthrobacter luteus

とある。なんだ。生化学工業のZymolyaseと一緒か。じゃぁ今度からそっちにしよう。

ちなみにプラスミド抽出キットで指定されているSigma-AldrichのLyticaseは
Product Number L5263 (lyophilized powder, min 4,000 un/mg protein)が50,000Uで\28,500。
生化学工業のZymolyase-20Tは1g (20,000U)で\10,000、Zymolyase-100Tは500 mg(50,000U)で\39,000。

ユニットあたり単価は、L5263は0.57 \/U、Zymolyase-20Tは0.5 \/U、 Zymolyase-100Tは0.78 \/Uなので、Zymolyase-20Tが若干安い。

純度が高い製品の方が一見良さそうではあるが、秤量して小分けするのが大変なので、 Zymolyase-20Tが扱いやすいかもしれない。よく見るとprotease活性も結構高いが、 これも細胞壁分解には効いていたりして。

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