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2008年5月 8日 (木)

スイス”植物の尊厳”の問題がNature Newsに

4/16のエントリー

http://domon.air-nifty.com/dog_years_blues_/2008/04/post_7688.html

にも書いたのですが、4/23のNature Newsでも”植物の尊厳”に関するスイスの法律が問題視されている。

http://www.nature.com/news/2008/080423/full/452919a.html

交雑育種のために雄性不稔を導入すのは植物の繁殖の権利を損ない、尊厳を踏みにじるものだ、ということになるらしい。

私の価値観からすると、この法律は「狂って」いる。

そもそも、”尊厳”や”権利”と言う概念は人間の脳の所産だ。生命と言う状態を保っている物質の集合体には、”尊厳”や”権利” があってそうでないものには無いという線引きには同意できない。言いかえれば、生物である、というだけで無批判に尊厳を認めるべきではない。

”人権”と言う概念は、結局は恣意的な線引きでしかないが、 それは今日の世界でヒトにとって有用な概念であるから広く認められるようになったのだ(歴史的には、人権と言う概念に普遍性は無いと思う)。

その概念がヒトにとって有用である場合にのみ広く認められるようになるという構造的な問題をさておいて、”尊厳” と言う概念を広く多様な生物に適用するのは、生物の擬人化だ。

ヒトが特別な生物であるとするならば、それはあなたや私がヒトだからだ。それ以外に、この恣意的な区別に根拠など無い。 Homoという属名にはそういう意味が込められているのではないだろうか。

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コメント

そうだねぇ。
かつての「名誉白人」と一緒で、かえって冒涜と思うね。

偉い先生の受け売りなのですが、植物は個体ではなく群体ととらえた方が良いと思います。すると、尊厳とか、権利も細胞単位で考えろというということでしょうかね。挿し木でクローンを作るのは神を恐れぬ悪魔の所業。種間で接ぎ木をするなんて、動物の臓器を人間に移植するようなもの。伝統的な育種はナチスの優生学。除草剤をまくなんて大量殺戮兵器の使用に等しい。

Sekizuka様
植物の側から見ると”人間ごときに擬えるとは無礼千万。放っておいておくれ”と言うところでしょう。その見解で行くと、豪州あたりには鯨類から”名誉鯨”の称号を授与されて、かえって喜びそうな方々もいらっしゃいます。

ともひこ様
ええ、雄性不稔の研究なども悪魔の所行であります。貴君も実名で論文を執筆している手前、植物権原理主義者によるテロリズムの標的とされるかもしれません。窓際に立つ際には狙撃にご用心あれ!。

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