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2008年4月 8日 (火)

ヘルシア緑茶に除草剤混入

4月4日、毎日新聞より。

異物混入:花王「ヘルシア」から除草剤成分 何者か混入か

 「花王」(東京都中央区)が販売する清涼飲料水のペットボトル「ヘルシア緑茶」(350ミリリットル) を飲んだ練馬区の会社役員の男性(43)が下痢の症状を訴え、花王が成分を調べたところ、除草剤の成分が検出されたことが分かった。 花王に脅迫などはないものの、警視庁捜査1課は何者かが意図的に混入した疑いもあるとして威力業務妨害容疑で捜査を始めた。【川上晃弘、 古関俊樹、山本太一】

 調べでは、男性の妻が3月26日に練馬区内のスーパーでヘルシア2本を購入。31日にそのうちの1本を男性が飲んだところ、 洗剤や薬のような味がしたため、のどに指を入れて吐き出したという。男性は下痢を訴えたが、既に回復しており入院などはしていない。

 男性によると、ペットボトルのキャップが少し緩かったといい、混入経路を調べている。 男性はもう1本のヘルシアを27日に飲んだが異常はなかった。他の客からの被害の訴えはないという。

 花王によると、除草剤の成分が検出されたものを含むヘルシアは3月5日に山口県の委託先の工場で33万本が製造され、 14日に出荷された。物流拠点には約2万本が残っているが、開封して確認したところ異常はみられなかった。 練馬区のスーパーには20日に納入され、翌21日から26日まで陳列されていた。

 除草剤は一般に市販されているものとみられる。花王は、除草剤は多量に入っていたとみられるものの、 1本すべて飲んでも致死量には達しないと説明している。

 除草剤はヘルシアの原材料には含まれておらず、製造段階ではなく流通過程で混入されたとみている。

もう一つ。

除草剤混入:内閣府の情報把握は、通報から4日後

 岸田文雄国民生活担当相は7日の記者会見で、花王の清涼飲料水「ヘルシア緑茶」への除草剤混入事件に関し、 被害者の男性が3月31日に花王に連絡したが、内閣府が情報を把握したのは4日後だったことを明らかにした。 政府は先の中国製冷凍ギョーザによる中毒事件を受け、情報収集・伝達体制の見直しに乗り出したばかり。 今回は格好の試金石となったが、「合格点」とはいかなかったようだ。

 内閣府によると、東京都内の男性がヘルシア緑茶を飲んだ後に下痢の症状を訴え、3月31日夜に花王に連絡。 同社は4月1日に現品を回収し、異物の混入を確認した3日に保健所と警視庁に通報した。東京都は4日に厚生労働省に連絡し、 同省が内閣府に伝えた。

 これに関連し、岸田氏は会見で「厚労省に報告のあった1件しか(被害が)確認されなかったので、 緊急事態には当たらないと判断した」と釈明。そのうえで「省庁間の情報共有もギョーザ事案に比べてかなりスピードアップした」 と自賛した。ただ、厚労省は「下痢と緑茶に因果関係が疑われる状態だったので、速やかに保健所に通報してほしかった」(監視安全課) と同社の対応を疑問視している。

 政府は7日夕、ギョーザ事件を踏まえた緊急時対応訓練を実施したが、今回の緑茶事件によって一足先に「実戦」 での対応力を問われた形だ。【木下訓明

毎日新聞 2008年4月7日 18時39分

えーと、事実関係を整理すると、

  • 4月1日:回収
  • 4月3日:分析終了・異物確認
  • 4月3日:保健所、警視庁に通報
  • 4月4日:東京都→厚労省に連絡
  • 4月4日:厚労省→内閣府に連絡

事実関係が明らかになってからの連絡は、特に遅くないのでは?保健所から厚労省への連絡が1日縮まるかどうかというところだが、 これ以上早くしようとすると事実関係の確認はともかくとりあえず通報、ということになりはしないか?

たとえば、

  • いろいろなものを食べて下痢をした→
  • 下痢をした本人が食品メーカー数社に連絡→
  • 原因究明はともかく、食品メーカーから保健所に連絡。(「異物混入かもしれないし食あたりかもしれませんが、 当社製品を喫食したあとで下痢をしたお客さんが居ます!」と)→
  • 保健所から厚労省に連絡。(「下痢をした人がいます。いろんなものを食べてますが原因はわかりません」)→
  • 厚労省・・・全国から食あたりの情報がほぼリアルタイムで集まる。

・・・という感じでしょうか。これでは危機管理にも何もあったもんじゃありません。毎日新聞社はどうしてほしいんでしょうか。 危機に際しては通報が早ければそれに超したことはありませんが、緊急事態かどうかの見極めも重要です。このタイムコースを見ると、 政府が情報を把握してから後は遅いとは言えないでしょう。

それを、”緊急事態には当たらないと判断した」と釈明。”だの、” ギョーザ事案に比べてかなりスピードアップした」と自賛した。”だのと書く。

事実関係としては、質問に対して”緊急事態には当たらないと判断した」と回答”、 対応状況については”ギョーザ事案に比べてかなりスピードアップした」と感想を述べた。” と言えば済むものを、あえてこの言葉を選んだセンスが、私は残念でならない。とりあえず政府を叩いておけば、 国民が喜ぶと思っているのだろうか。それとも、毎日新聞はメーカーによる異物の分析を早くしろと言うのだろうか。そう言う主張なら、 記事の見出しは不適切です。

なお、この件について政府の対応に矛先を向けたのは、ざっと見たところ毎日新聞一社のみなのは少し安心した。独自の視点ではあるが、 明後日の方を向いている。また、毎日新聞社は食品安全にかかわる内閣府の機能を何だと思っているのだろう? 食品衛生法に基づいて回収などの措置命令を出すのも、注意喚起の呼びかけをするのも結局は厚労省の仕事だ。犯罪の場合は警察庁だし。 とりあえず、今の食に関する危機管理体制は、このようになっているらしい。

どう見ても、事実関係の把握に時間がかかったものの、内閣府に情報が入るのが遅いと批判される理由はないように思う。どこが、 「合格点」とはいかないのかさっぱりわからない。

 

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コメント

お茶も安心して飲めない時代になってしまいましたね。ペットボトルは便利で持ち運ぶにも便利なんですが、困ったものです。

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