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2008年4月 1日 (火)

Internatuinal Whale Genome Research Program launched

2008年04月01日 23:59 発信地:東京/日本 【APF通信】

日本ゲイ(=魚偏に京)類研究所が中核機関となり、日本政府、韓国政府、ノルウエー政府、アイスランド政府の協力を得て、 国際クジラゲノム研究プログラムが発足した。

研究プログラムの初期の目的はミンククジラのゲノム(全遺伝子)を解読することで、ミンククジラの繁殖集団の遺伝的構成の解明や、 非侵襲的個体識別技術の確立に役立てたいとしている。

ミンククジラのゲノムサイズは、ボノボとほぼ同じ。研究は東京都で進め、今後半年間でのゲノム解読を目指す。

ミンククジラの生態に詳しいシー・ハウンド・ジャパンの田所博士は、「鯨類は全体として絶滅の危機にあると言われているが、 実際はその生態がよく分かっていないだけ。日本の調査捕鯨によって個体数の増加が明らかになったミンククジラについて、 各国の研究者が情報を持ち寄って遺伝情報解明のために活動するのは、初めての試みだ。クジラは自然保護の世界的な象徴でもあるので、 このような研究を行う価値はある」と述べた。

中国科学院の王博士は、「ゲノム解読プロジェクトにより、 ミンククジラがどのように進化して今日の生態やキリスト教国における神の使いとしての地位を獲得してきたのか遺伝子レベルで理解するゲノム倫理学への道が開けるだろう」 と話している。

一方、シー・シェパー代表ポール・ワットソン氏は「神聖なクジラのゲノムを解読はクジラの神聖を汚す行為。 残虐な捕鯨に科学的根拠をこじつけようとするもので許されない。断固粉砕する」とコメントしている。

生存頭数の増加していると考えられる南氷洋のミンククジラは1990年以降は76万頭程度、 個体数の少ないナガスクジラは1千頭前後と見られている。

APril Fool news agency】

 


 

 オリジナル記事、パンダ・ ゲノム・プロジェクトにインスパイアされました。中国がパンダ・ゲノムをやるのなら、日本がクジラ・ ゲノムの解読をしても良いのでは・・・と思ってしまいます。

 産業としての捕鯨の是非は、クジラが再生可能な資源であるかどうかと言う尺度で見るならば、 種によって対応を変えるのが妥当なところ。歯クジラも髭クジラも、大型も小型も一緒くた、生存している個体数の考慮もせずに、 産業ベースでの捕鯨が全面禁止という対応が国際的に認められているのは合理的ではないと思います(まあ、 合理的なら何でも良いとも思わないのですが)。

 我が国には捕鯨の伝統がとか言い出すと、南氷洋まで出張る意義が見いだせない。 クジラは知能が高いから捕殺するのは野蛮だと言う議論は、生物の持つ生命の重みを知能で計ることを絶対視している。 動物の生存権を謳う動物愛護と同根で、新手の動物に偏ったアニミズムだ(アニミズムのくせに、 クジラに食べられるオキアミや植物はどうだって良いらしい)。キリスト教国ではこのようなアニミズムは異端かと思っていたのだが (異端だからと言って火あぶりにしろとも言いません)。

 いずれにせよ、国際的な資源管理の問題は、倫理観や文化、 宗教とは切り離して科学ベースで論じるべきだと思います。また、産業としての捕鯨は、一つの産業として成り立ちうるのか、 経済的な視点でよく考えるべきでしょう。元捕鯨国の連中から止めろと言われて止めるのは業腹ですが、それはそれとして、 我が国における捕鯨とクジラに依存した産業は、石炭産業や養蚕がそうであったように役割を終えつつある様に感じます。 クジラを食べたことがない世代、あるいはクジラを特に食べたいと思わない世代がマーケットの主流になってしまえば、 特にクジラを食べなくてはいけない事情が無い限り、もはやクジラ肉が市場を獲得する事は無いのですから。

 一方、科学的な見地からクジラの生物学を追究する自由はあって然るべきだと思います。多分、 宇宙科学よりは安上がりです。ファンドが付くかどうかは知りませんけどね。

 また、組換え技術が張り込む余地は残念ながらなさそうです(遺伝子組換えクジラにクローンクジラ、 ノックアウト・クジラに病態モデル・クジラetc.)。まあ、組換えクジラが国境を越えて自由に泳ぎ回る事態は、 カルタヘナ議定書でも想定していません。

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