シジミ貝は紙を食べるか?
水生生物にもセルロース資化性があるんですね。初めて知りました。まずは、京大のプレスリリースをご覧下さい。 ストーリーもきれいだし、僭越を承知で言わせていただければ、Good Job!
水生生物のセルロース資化性については、古くはフナクイムシが共生原虫の助けを借りて木を食べる事が知られていましたが、 シジミ貝は自分でセルロース分解酵素を作って、紙の主成分であるセルロースを消化するのですね。他にも、 セルロース分解性の海産生物が干潟には数多く生息しているらしいので、そのうち低温・ 高塩濃度でも効率的にセルロースを分解する酵素が海産生物から単離される日が来るかもしれません。
陸地から大量の植物性有機物が供給される大河の河口やマングローブの干潟にはもっと凄いセルロース資化性を持った生き物が居るかも知れません。 セルラーゼ遺伝子をターゲットにした環境メタゲノム研究も面白そうです。
また、 流木でも間伐材でも建築廃材でも利用できる非デンプン系バイオマスというのも化石燃料の代替エネルギーの選択肢としてはアリかもしれません。
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