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2008年2月29日 (金)

"Myths & Truths About Soy" 大豆についての神話と真実

ダイズ食品の健康機能性について調べ物をしていて、"大豆についての神話と真実"というこんな文書を見つけた。

西欧人の間に流布している健康食品としてのダイズについて過剰な期待を抱かせる多くの誤解があることから、 誤解を解くために書かれた文書らしい。それほど間違ってはいないのだが、中には東アジアの食文化に対する誤解に基づく記述もある。 「著作権者ウェストン・A・プライス基金」と書いてあるので、引用は最小限にとどめておく。

 

  神話: アジアでは大量の大豆食品を消費している。  

 

真実:日本と中国の平均大豆消費量は、10g/日(約大匙2杯)で、   アジア人の大豆食品の使用は調味料として少量使うのであって、動物性食品の変わりとしてではない。

私は昨日、油揚げ、納豆、味噌、醤油を摂取した。調味料は別としても、 筆者は豆腐や納豆を知らないのかも知れない。大豆油で揚げた油揚げ入りの味噌汁は、豆腐+大豆油+味噌で大豆尽くしだ。納豆は、 生のダイズよりも吸水して重くなっているだろうが、仮に2倍に重くなっていても1パックの納豆50gのダイズを25gと見積もると、 2日に1パック以下、しかも、あとは醤油も味噌もなしという食生活になる。いくら何でも、それはないだろう。

なお、日本の大豆の自給率は4-5%。輸入大豆の少なからぬ部分が家畜飼料や油の原料に使用される事もあり、 大量の大豆を消費してはいるが、それが即ち「大量の大豆食品を消費している」ということにはつながっていない点では一面の事実はあるが。

 

神話: 現代の大豆食品は、伝統的大豆食品と同等の健康的恩恵をもたらす。

 

真実:多くの現代大豆食品は、醗酵させて大豆の毒を中和しておらず、   加工法も大豆蛋白を変質させて発癌性が高くなっている。

健康上問題になるレベルの発がん性のある大豆食品が流通している事実があるとすれば、 食品衛生上の重大なリスクだ。仮に、「現代大豆食品」の発がん性が「伝統的大豆食品」よりも高かったとしても、 一生少なからぬ量を消費してもがんに罹病するリスクが高まらない水準であると考えて差し支えない。しかも、タンパク質を変性させても (焦がしてアミン類を発生させると話は違ってきますが)、ダイズ由来のペプチドに発がん性があるとは考えられない。

また、生のダイズの毒性はおもにトリプシン・インヒビターによるもので、消化不良や栄養の欠乏を引き起こす。 加熱処理で無毒化する。発酵させていない大豆食品は、例えば黒豆や五目豆、豆餅、枝豆、豆腐等々、沢山ある。だが、 どれも腐っていない限りは食中毒の原因にはなっていない。腐った豆腐・・・いや、発酵した豆腐である中国の臭豆腐(日本名、ちりとてちん) でさえ、食べてもあたらない。

 

神話:大豆食品は、完全な蛋白源である。

 

真実:全ての豆類がそうであるように、大豆には硫黄のあるアミノ酸、   メチオニンとシスティンがない。それに、近代加工によってもろいリジンが変質している。

ダイズ食品が「完全な蛋白源」であるかどうかは、「完全な蛋白源」が民主党の言う「情報の隠蔽」同様、 何を意味するか分からないので議論できない。しかし、ダイズの主要な貯蔵タンパク質である、11Sグロブリンには、 システインが含まれている。なお、豆腐は11Sグロブリンの”かたまり”といっても良い。

 

神話:大豆食品は、心臓病を予防する。

 

真実:大豆食品を食べてコレステロール値の下がる人もいる。 しかし、   コレステロールを下げると心臓病のリスクが減るという証拠は一つもない。

ダイズ食品が心臓病を予防するという疫学的な調査結果は無いが、 ダイズに含まれるβコングリシニンが血液中のコレステロールや中性脂肪を低減する効果があることは動物実験でも確認されている。 一方、近年ヒトで医薬品によってコレステロールをコントロールすると心疾患のリスクが低下することが示されつつある。 1999年の時点では「証拠は一つもない」という状況だったのだろうが、 証拠を集める努力が続けられている限りいつまでも証拠は無いものと思ってはいけない。

 

神話:大豆食品は、性生活に良い。

 

真実:大豆食品が動物に不妊を起こすという動物実験はたくさんある。    大豆食品の消費によって中年男性の髪の毛が伸びるのは、テストステロンの減少を示している。 日本の主婦は、   夫の性欲を減らしたい時は豆腐を頻繁に出す。

・・・そ、そうだったのか。近頃よく豆腐が出ると思ったら・・・。と言う冗談はさておき、 日本でだれがそんな事を言ってるのか。ひょっとして悪い冗談を真に受けてしまったのでは無いだろうか。豆腐が「性生活に良い」 というのは根拠はないが、「悪い」というのも根拠がない。

彼らは西欧世界にとって比較的新参者のダイズの食品利用にはとりあえず反対、 というスタンスなんだろうがプラスミドを保有した状態のBacillus subtilis nattoの生えまくったダイズ(納豆のことです)を、殺菌しないでむしゃむしゃ食べてきた我々にとっては今ひとつピンと来ない。 ダイズは体に悪いから止めろなんて、肥満人口が日本の比ではない米国の方に言われてあまり説得力はない。 代わりに牛肉を食べる気にもならないし。

 

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