2014年12月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      

最近のトラックバック

どこからきたの?

  • なかのひと

Google Analytics

« 2007年7月8日 - 2007年7月14日 | トップページ | 2007年7月22日 - 2007年7月28日 »

2007年7月15日 - 2007年7月21日の記事

2007年7月17日 (火)

ワードサラダ

日経BPネットに「ワードサラダ」 というものが紹介されている。

スパムフィルタを通過するための技術として使われ始めているもので、 たとえば次のような文を言うらしい。

「ハンカチ王子が上がるとイソフラボンが投げ放題になるが、そのまま家系ラーメンを飛び込んだ」

このように、「文法的には正しいものの、言葉の選び方が正しくないので、 意味が通らない文章」のことをいうらしい。

しかし、言語、特に話し言葉というものは非常に文脈依存的な性質があって、 実際の会話を紙に書き留めるとしばしばワードサラダ状態になることもある。例えば、

「僕はウナギだ。」

という文は、発話者がウナギ以外の場合は形式論理的には正しくない。一方、 ウナギは日本語を話すことはないと考えられるので、形式論理的に正しい場合は科学的には正しくない。一見したところそう思える。

ではあるが、次のようなケースではどうだろうか。

Q: あなたの好きな日本料理は何ですか?

A: 僕は[ すし、 ウナギ、 天ぷら、 刺身] だ。

という会話は成り立つ。「僕はウナギだ。」という言葉には「僕 (の好きな日本料理)はウナギ(の蒲焼きか、白焼きか)だ。」という言葉が省略されている。だからこれは、ワードサラダでも何でもない。 次の文はどうだろうか?

「庭先の日盛りのヘメロカリスも、日陰のロードデンドロンも、 八界説では等しく植物界に所属する。」

これは書き言葉ではあるが、結局は意味が通じる人にしか通じない。 ワードサラダ的ではあるが、言葉の選び方は正しい。ではこれはどうだろう。

「美しい国日本の清く正しい政治家は自由と民主主義の理念の下、国民のために全身全霊を捧げて政治改革に励む。」

合掌・・・。

人気blogランキングへ←クリックしていただけますと筆者が喜びます!

2007年7月16日 (月)

葉緑体を飼うウミウシ

新潟・長野北部が大地震を大地震が襲った。被害に遭われた方にはまずお見舞い申し上げます。 新潟県庁には前回の教訓を生かした迅速な対応を望みます。

---

さて、先週だったか、朝日新聞の"be"に、食べた藻類の葉緑体で光合成をするウミウシの話がさらりと書いてあった (久保君申し訳ない。出典は理系白書blogでは無かった)。私はその話を聞いたことがなかったので、ホントかいなと疑いつつ、 googleで”光合成 ウミウシ”で調べてみると、結構出ている。

記事の中に出てきたカタカナの学名(エリシア・クロロティカ)を頼りに、綴りを想像しつつ”Elysia chlorotica”で検索すると749件ある。どうもこれらしい。

次に、PubMedで”Elysia chlorotica”を調べてみると、8件ある。Green et al. (2000)の文献リストを手繰ってみると、古くは1979から知られていたらしい。ウミウシの専門家には有名でも、 植物の研究者には意外と知られてないのではないか。

関連の文献を眺めてみると、藻類の葉緑体のタンパク質の一部はウミウシの細胞に取り込まれた後で起きる (Pierce et al. 1996)、とか、葉緑体の遺伝子発現が細胞内での共生中に起きる(Mujer et al. 1996)、とか、何ヶ月もの共生中には光合成も、 チラコイド膜タンパクの維持も、葉緑体の遺伝子発現も維持されるんだよ(Green et al. 2000)など、非常に興味深い話題に充ち満ちている。

でも、核支配のタンパクの供給はいらないのかね?その辺はどうなってるんだろう。それから、googleで”光合成 ウミウシ” で調べて出てくるのは”Elysia chlorotica”だけではないし、日本近海にも光合成をするウミウシがいる様なので、おそらく、

     
  1. ウミウシが藻類の葉緑体を利用する様になったというイベントは、ウミウシの進化の途上で独立に発生した可能性がある。  
  2.  
  3. 地理的に独立に共生が見られるのであれば、ウミウシの食藻は”Elysia chlorotica”   の食べる”Vaucheria litorea (C. Agardh)”以外にもあるはず。   何か細胞内で長生きする葉緑体に共通の特性があるかもしれない。

等、色々想像してしまいます。また、まさかとは思うが、藻類のゲノムがウミウシに取り込まれるなんて事が起きてはいないだろうか? この先楽しみな研究分野である。

なお、この分野、名古屋大の小保方先生が研究に着手される模様。

 

人気blogランキングへ←クリックしていただけますと筆者が喜びます!

 

« 2007年7月8日 - 2007年7月14日 | トップページ | 2007年7月22日 - 2007年7月28日 »

twitter

  • Bernard_Domon

Ranking

  • にほんブログ村 科学ブログ 生物学・生物科学へ
    日本ブログ村
無料ブログはココログ