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2007年12月28日 (金)

農業経営者と「工場ワーカー」は違うだろっ!

新潟県知事の暴走発言が止まらない。

12/26の新潟県知事公式ホームページの知事の発言を読んでいただきたい。

Q 
 指導的立場にある方との共通認識というのは重要だと思うんですが、 ただ一方で一定に生産されている方というのは直接自分たちの収入に関わることなので、その人たちの声を聞くのも重要だと思うのですが。

A 知 事
 全く同感です。順番にやっていきたいと思っています。

Q 
 時期的というのは、いつ頃までに聞き取りを終えたいとか意見の共通認識を持ちたいというのはあるのですか。

A 知 事
 期限を切るというのは結論ありきということです。そうではなくて、 やはり共通理解が得られるように努力してみるということではないでしょうか。いろんな思いがあって、 今の表記の仕方が採用されているわけですが、結果として「新潟米の価格は」と言うと、今年は大幅下落がありました。 その後若干揺らぎはありますが、値段が高騰するというようなこともあったわけです。やはり数量と価格、 このバランスをどう取っていくのかというところを決めていかないといけないと思います。
 例えば工場でテレビを作りますという時に、現場の人が売ってくるんだからと言って、 工場ワーカーと話をしても販売戦略は決まらないですよね。 経営企画とか新潟米に対する消費者の信頼をどういう形で確保していくのかという基本戦略をまず共通認識化していく必要があるのかなと思っています。

Q 
 指導的な立場の方というのは、どのような方を想定しているのでしょうか。

A 知 事
 関係者が多いので、順番にやっていきます。

農業経営者は経営者であって、雇われて生産活動に従事する工場労働者とは違う。どちらが優れていてどちらかが劣るという問題ではないが、経営者は自分で生産した製品に自分でブランドを付けることもできる(現状でそうしているかどうかは別として)。その点で労働を切り売りする労働者とは異質である。だから知事の発言は例えとしても、非常に不適切である。

新潟県の農家の皆様、新潟県知事は皆さんを米の生産のための労働を切り売りする労働者だと認識しています。経営者だとは見做していないのです。だから、製品の値付けに関わるブランドの表示の問題を議論するのに、皆さんを後回しにすると、そう言っていっています。

米の生産・販売において”指導的な立場の方”とは誰を指すと知事が考えているのか、とくと拝見させていただきましょう。

また、「いろんな思いがあって、今の表記の仕方が採用されているわけですが、結果として「新潟米の価格は」と言うと、今年は大幅下落がありました。」という発言を見ると、”今の標記の仕方のせいで、結果として新潟県産米の価格が下がった” といっているわけだが、本当にそうなのだろうか?

現状の米の流通を握っている側から見てもそうなのか、あるいは農水省からの市場への米の放出のタイミングの問題もあるのか、実態を良く調べた上でそう言っているのだろうか?消費者として米の価格決定に大きな影響力を持つ外食産業から見た新潟県産米の姿を関係者に聞いてみるといいだろう。

新潟県産のコシヒカリは美味い。しかし、たしかに美味いのかもしれないが、例えば北海道産米とのコストパフォーマンスにおいても競合できるほど飛びぬけて美味いわけではない。飛び切り美味い米も、そこそこ美味い米も、一定のレベルをクリアしてさえ居れば、後は安い米のほうが食材としては優れているだろう。

表示をいじったくらいでどうなるというものではない。ましてや、コシヒカリBLは「食味においてはコシヒカリと同一」であることを開発目標にして作られている。いまさらブランドをコシヒカリBLだとか、 KOSHIHIKARI2.0にしたところで、これまで新潟県自身が積極的にアピールしてきたとおり、製品の品質はこれまでのコシヒカリと全く変わらないことは、市場の担い手は既に百も承知だ。日本産米市場の40%相当の大量に流通しているコシヒカリを今更あえて高値で買う必要は無いのだ。

差別化を図りたいのであれば、コシヒカリとは別の、「コシヒカリを超えた品質の米」か「コシヒカリ並においしいがより安価な米」しかない。しかし、いずれにしても高い米は市場が望まないし、安い米は生産者が望まない。消費者に付けをまわさずに、新潟の米が生き残っていくためには、せめて北海道並に生産効率を上げて国内で売るか、より高く買ってくれる顧客を世界市場に見つけるほか無いのだろう。

そんな訳で、私は新潟県知事主導の新潟コシヒカリのブランド差別化戦略は失敗すると考えている。

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