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2007年11月22日 (木)

本当に必要な人材の育成ならば金くらい出さなきゃ

私こと、謎の熱病で静養中だが、だいぶ良くなってきたので退屈しのぎにブログを更新することにした。

昨日、郵便受けに自衛隊生徒募集のチラシが入っていた。中卒から4年間お勤めすると3等陸(海、空)曹に任官、 入学時の初任給は15万円あまり、という条件だ。

ここで自衛隊の必要性を論じるつもりは無いが、自衛隊生徒は特別職国家公務員として給与が支給されるからには、 国にとって必要な人材に相違ない。

翻って、東大大学院の授業料免除は?というと、まだそこまでは行っていない。

# めぼしい人材は早めに助教にして囲ってしまう手はある。

本当に必要な人材の育成であれば、学生のうちから誰かが給料を出してくれても良さそうなもんだが、そんな話は聞いたことが無い (企業の奨学金以外は)。博士号取得後でも、研究予算の都合で格付けの低いPDで雇われる場合、高給の学振の研究員で雇われる場合、 任期つき研究員で雇われる場合、etc. 様々なコースがある。

しかし、悪くすると、すぐにでも高学歴フリーターに転落する。アカデミックポストにしがみ付く気が無い人であっても、 この国のシステムは新卒以外の人材登用にきわめて冷淡なので、企業に勤めるのもそれほど容易ではない。

東大の授業料免除はそこまで見通しているだろうか?それともブランド力があるからうちの卒業生は大丈夫と思っているのだろうか。 結論は数年先には出る。

さて、「社会に必要な人材」という人物像には複数の実体がありうるように思う。例えばスペアの効く歯車のように、 組織を動かす上でなくてはならない人材と、余人を以て代え難い人材と。

短期的スパンで考えるならば、毎年企業に入社するフレッシュマンは前者の意味で必要な人材であり、 長期的なスパンで社会に貢献するという意味では、 特異的な研究領域で最先端を突っ走る研究者は後者の意味で社会に必要な人材と言うことになるだろう。兵隊型と職人型とでも言おうか、 ライン型人材とスタッフ型人材と言おうか、そのような位置づけの違いはある。

大方の企業も役所も、後者のタイプの人材の活用が下手なように思う。 もっともスタッフ型の人材ばかりで組織を動かすのは大変だろうから、職人さんもいずれは慣れないラインに組み込まれて中間管理職になって、 余計な汗を流す姿をそこかしこで見ることになる。

# 自分の数年後の姿がそうなっているかと思うと、ぞっとする。

要は何が言いたかったかと言うと、ラインは定型的な仕事は得意だが創造的な仕事は苦手、スタッフはその逆の傾向があるので、 独創性を重んじた科学技術立国を目指すのであれば、 企業や政府の組織も博士を中途採用してスタッフ的な人材を上手く生かしていく方策を探らなければ、大学院だけが授業料を無料化しても、 本当の意味での専門家を育てることはできないと言うことだ。今の労働環境を考えると、 先読みのできる優秀な人材ほど常勤職員を目指して早く就職してしまうことになるだろう。それでは科学技術立国は覚束ない。

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