空蝉
今日は二十四節季の一つ処暑。久しぶりの雨も朝方までだがやはり涼しい。日中は曇り時々晴。
帰りがけに自転車置き場で見たものがこれ。
自転車のタイヤで脱皮したのでしょうが、周りの地面はコンクリートで固まっている。 さてどこから歩いて来たものやら。それに、この自転車の前輪には抜け殻が2個ついていた。いつから動いていないのか・・・。
空蝉(うつせみ)を現身(うつしみ)にかけた句や歌は多々あるようです。空蝉の空しさから、 無常を連想させる歌もあるようですが、しかし、地下で鬱々とすごすよりも、 一皮剥けて短い時間でも文字通り生命を華々しく謳歌して潔く散っていく途上の一幕と見れば、私はむしろこっちの方に清清しさを感じます。
今年はアメリカでは17年ゼミの大発生の年にあたります。先日NHKの番組、「ダーウィンが来た」 を見ていて驚いたんですが、17年ゼミの生きたのに溶かしたチョコレートをかけて固めたのをお菓子屋で売ってるんですよ。 で、子供がそれを食べて「チキンみたいでおいしい!」って言ってました。 市販のお菓子に小さな虫が入ってると異物混入騒ぎになるところですが、セミくらいに大きいのが堂々と入ってて食材の一部になってると、 異物騒ぎにはならないのですね。だいたい似たようなもんですが、意図的に入れてあるのは良いらしい。
ま、日本人もイナゴや、蜂の子や、ザザムシやらを食べますし、冬虫夏草と称してカビの生えた・・・ もとい、キノコの生えた昆虫の死骸を喜んで食うのですから、あまり人のことは言えた義理ではないが、 セミの羽の生えたチョコレートってものは、わたしゃどうもいけません。だいたい、 チキンの味のチョコレートってどんなのよ。・・・てピントがずれてるか。でも昆虫の味を鶏に喩えた人は昔にも居て、かのファーブル先生も、 カミキリムシの幼虫は鶏肉に似てると書いていたかな。
ところで、棘とげの付いた爪やら足やらをそのままで食べるのは大丈夫なんだろうか。 イナゴの佃煮は棘とげの後ろ足を外すけど。それとも、ソフトシェルクラブのように、脱皮直後のまだ柔らかいのを捕まえてきて、 さっと湯がいて酵素を失活させたら硬くならないとか(外骨格が硬くなるのって酵素反応?チロシナーゼとか?)・・・どうなんだろう。
でも、蝦や蟹は平気で食えるのに、どうして昆虫はイヤなんだろう。我ながら不思議だ。 こんなのを見るとぞっとします (悪いこたぁ言わないから、見ない方がいいよっ)。
さてと、今日は昆虫ネタで終わってしまった。明日からは、また、暑くなるらしい。
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