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2006年3月26日 (日)

読了。内田康夫 著「悪魔の種子」

 18:16 内田康夫 著「悪魔の種子」読了。嫁さんの出張している日曜日は読書がはかどる。2時間半で一気読みです。(ちょっと勿体無い。)

 「悪魔の種子」の”の”は、先のエントリーの、」2. 「この種子は悪魔のもの!」に最も近いようです。一読した範囲では、この小説では”人間の欲望をかき立てる「悪魔の種子」”という表現はp.341にただ一度登場するのみです。

 全編を通じて遺伝子組換え作物を悪と決め付けるトーンは感じられず、マッドサイエンティストも登場しないので安心して読んでられます。また、「花粉症緩和米」は医薬品か食品か、という未解決の問題点にもフォーカスしており、その議論がまさにこの小説のプロットを成立させる前提条件となっています。なかなか鋭い視点といえましょう。ただし、出所のわからない遺伝子組換え生物をいきなり医薬品の開発トラックに乗せるのは幾らなんでも無理かと。

 一方、作物・食品としての位置づけで開発を進めるとして、どこからか「医薬品」にすることも不可能ではありません。籾は生物・作物扱い、玄米も同様、精米すると食品ではあるがそのままでは摂取できないので医薬品ではない、炊飯米は食品あるいは医薬品になる、という区別がありえます。ですので、種子や植物体は医薬品そのものにはなりません。

 ちなみに医薬品原料となる植物の栽培については、麻やケシ以外には特に規制はありません。いずれも麻薬原料以外の用途がごく限られていることから、厳しく規制することで社会に対する有害性を発揮しないようにするというものです。これとイネを同列に扱うのはどうかと思いますが。

 7Crpの減感作作用については確かに報告はありますが、これまで7Crpで感作されていないヒト(あるいは動物)に7Crpを経口摂取させると、新たに感作さてしまうリスクは、食品に含まれる他のペプチドと同程度にはあると考えられます。もっとも、アミノ酸組成よってもその程度は違うので、7Crpが特に危険であるというような議論は妥当性を欠きますが。

 そうそう、スギ花粉エキスだの、ドリンクなんていうものも売ってますが、グロブリンEに反応する生の抗原を摂取するとアナフラキシーの危険もあるようですが・・・。プロテアーゼ・インヒビターを含む食品を一緒に摂らなければ大丈夫なのかな。

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