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2006年1月13日 (金)

クローン+ESは振出へ・・・・しかし、体性幹細胞まで死んだわけではない。

 韓国の騒動を横目に、各国ではこれから”本当の一番乗り”を目指して、これまで”二番手” に甘んじてきた研究者達の競争が激化することだろう。

 結局、ファン元教授のグループは2,000個以上の卵を使用して、たった一個の未発達な胚盤胞を得たに過ぎない。その研究に無償であるいは有償で提供された卵の入手方法の妥当性は、今後の検証を待たねばならないが、動物実験でskillを磨いていない未熟な研究者に誰が喜んで卵を提供するだろうか。たとえ無償の提供であったにせよ、そこには提供者を欺くための科学者の名声という演出があったのではないだろうか。詐欺とは言わないまでも、提供者を錯覚させ、現実のありようを見せないままに卵を搾取したことには違いはない。

 再生医療の発達を待ち望む患者は数多いことだろう。しかし、その治療には本当に胚性幹細胞が必要だろうか?可能性の低いヒトクローン胚由来の胚性肝細胞をあてにするよりも、患者自身の体性幹細胞の高度利用の可能性を探るほうが現実的ではないだろうか。正解のない倫理問題と格闘するよりは、そちらのほうがましな気がする。誰でも持っている体細胞には倫理的な問題は付きまとわない。

 折りしも、今年はエピゲノミックスの研究開始元年とも言うべき状況にある。体細胞の初期化、体細胞由来の卵細胞の開発など、卵の提供者に負担を強いない新たな選択肢にいずれは繋がるかもしれない研究の萌芽である。先は遠いが、私はこちらの研究の進展を長い目で見守りたい。

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