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2005年11月6日 - 2005年11月12日の記事

2005年11月 9日 (水)

胃カメラ2

 さて、本日は大阪出張。新幹線での移動中に続きを書くとする。

 咽頭の局部麻酔後、診療台に横になる。50代後半と思しき柔和なかんじの丸顔の医師が検査を担当。

 真ん中にファイバー・スコープを通すための直径1.5cmくらいの穴の開いた鼓型の白い樹脂製のマウスピースを咥えさせられる。顔に下側にはキムタオル。そう、実験室に良くあるヤツだ。「唾液が出てきたらこれで吸い取ってください。飲み込もうとするとむせますから。」とのこと。ごもっとも。咽頭が麻痺してると液体を飲み込むのは一苦労だ。

 医師は私の顔の前にファイバー・スコープの先端を持ってくると、「最近のはこんなに細くて柔軟なんです。これを通していきますので、ご覧に慣れたらこちらの画面を見ていてください。それから、少し背中を丸め加減の方が楽ですよ。」と説明する。

 ファイバースコープの長さは見て取れなかったが、直径は5mmくらい。スコープの先端には透明な樹脂の半球が付いていて、三原色の光が交代でちらちら点灯している。光学系の関係で、CCDをあまり大きくできないので、光源を切り替えながら3原色の絵を単一のCCDでそれぞれ撮って、リアルタイムで合成しているんだろうか?目の前の液晶モニターに写る遠景は少々茶色っぽく、カラー映像には見えなかったが、パンフォーカス風にそこそこ焦点が合っている。

 医師がファイバー・スコープの先端をマウスピースの穴に通す。下の根元近くをスコープの先端が通る。味は特に無い・・・当たり前か。程なく、液晶モニターに声帯が写る。医師は、「声帯ですねー。この横を通しますからねー。右、いや左かな?」などと実況しながら、どんどんファイバースコープを送り込む。特に苦しくは無い。

 「食道ですねー。キレイですねー。ちょっと、グッと飲み込む動作をして見ましょうか。飲み込んでください。」と嚥下を促すので、数度試みる。

 「はい、良いですねー。今、胃の入り口を通りました。このままゆっくりと、一旦奥まで入れてみますねー。ちょっと空気を送りますよー」といいながら、胃の上部から空気を送りながら、少しずつ写真を撮っている。

 「大体キレイですねー。あ、でもこの辺にビランがありますね。この白い部分です。判りますか?周辺が突起になっていて頂上が窪んでいて蛸のイボのようになっているので、蛸いぼ状ビランというんですねー。こういのは、ほら、こんな風に連続的にできるんですよー。」 たしかに。ビランは、かすかに冠雪した火山でできた山脈のように見えなくも無い。

 「このまま出口まで行きますね。この辺が出口です。ここから先が十二指腸ですねー。大丈夫ですねー」 何だか観光ガイドをされてるようで妙な気分だ。おおっ蠕動してるぞ!

 「ちょっと上を見てみましょうか。はい、ここは胃が鈎の手に曲がっている分ですね。下から見上げてみましょうか。」 ファイバー・スコープの先端が180°近く曲がって、胃の天井が見える。鍾乳石は下がっていない。程なく、先端を下向きに戻した。

 「この辺が入り口付近ですねー。大丈夫ですねー。」 医師は再び、ファイバー・スコープの先端を上に向けて写真を撮った。特に、不自然な出っ張りや窪み、変色は見られない。

 「では、色素を使って色を付けてみましょう。青いのが入りますよ。はい。」 画面の下からインクのような濃い青の液体が噴霧されている。胃壁に付くと広がって、網目模様を呈する。ビランの先端は良く染まるようだ。その状態で数枚の写真を撮った。

 「では空気を抜きながらゆっくり引き出しますね。はい。」 とまた食道の壁がアップになり、声帯の脇をかすめ、下の上を滑り、フアィバー・スコープは出て行った。検査時間は正味およそ20分。

# おっと新幹線の中でバッテリーが切れそうだ。

# 移動を終えて、夜の大阪で夕食をとった後のひと時です。

 結局、生検は別として、最終的な診断は昔も今も「見ること」です。どんな高精度の測定器でも出てくるデータは概ね二次元。ファイバースコープも二次元であるには違いないが、リアルタイムの画像であることから、それをみた人の判断が非常に早く行えるという特徴がある。つまり、見損なったと思えば何度でも同じ部位の観察をやり直せる。

 今のところ画像化というのは、人の視覚というインターフェイスに直結できる究極の計測技術なのかな、と再認識した次第。

 さて、明日は今年度最後の(つもりの)法律説明会です。最後までしっかりやり遂げよう。

胃カメラ1

 昨日、労働衛生協会で胃の内視鏡検査をうけた。

 職場の健康診断のX線検査で胃に潰瘍痕があるとかで、精密検査を勧められたためだ。

 検査の結果、”蛸いぼ状糜爛(びらん)”が見つかった。「胃炎ですね。 3日くらい続けてH2ブロッカーの胃薬を飲んでおけば直るでしょう。投薬はしません。」とのこと。軽度の胃炎まで見つけてしまうのだとしたら、現在のⅩ線検査(CT)の精度は素晴らしいものだ。

 内視鏡検査の経過は概ね次のとおり。

10:20頃、上着を上半身のみのガウンに着替えたあと検査室に通される。

 検査に先立って、検査技師風の50台と思しき女性から「胃液の粘度を抑えるための酵素」と説明された、濁酒程度に白濁した液を30ml程度一気に飲む。その後、水で口をすすぐ。

 検査の概要についてと、ブスコパン注射(胃の蠕動を抑える薬品)の副作用について説明を受ける。説明によると、上腕三頭筋に注射すると消化器官の運動を抑える作用があり、胆石などの痛みを抑える目的で使われる。効果は2時間程度持続するとのこと。副作用として、目の焦点と虹彩の調節が効かなくなるとのこと。また、 1000人に2-3人は発疹が出ることがあるがその場合は別途対応するとのこと。

 何だか、眼底検査に使われるアトロピンみたいだな・・・と思って調べてみると、成分は「臭化ブチルスコポラミン」。スコポラミンの誘導体でした。アトロピンもスコポラミンも良く似た構造のアルカロイドでチョウセンアサガオに含まれている。副交感神経支配の臓器に対する運動抑制はアトロピンより強力で持続的だそうだ。・・・なるほど。

 ということで、1mlくらいのアンプルの注射液を上腕三頭筋に注射される。筋注は痛い・・・。量が少ないほうだから、まだましではあるけど。痛さに目がウルウルしてしまった。

 その後、リドカインの粘液で咽喉の局部麻酔。説明によると舌の根元で溜めると、嘔吐反射の起こる咽頭には麻酔薬が届かないので、うがいの要領で3分ほど咽喉に溜めてくださいとのこと。約3ml程度の粘液をシリンジで咽喉に注入される。

 これが、結構苦い。また、正しい位置に溜めると、声帯が麻痺するんですね。考えてみると当然ですが、声が出にくくなったのでちょっとあせりました。また、気管の方へ流入してくる薬液を反射的に咽喉の力で押し出そうとしているのですが、 麻酔薬なので筋肉が麻痺して反射が働かない。・・・結果、ひどくむせてしまいました。

 後で考えると、そりゃそうだと言う事も現場ではなかなかすぐにはわからないものです。 

・・・おおっと、もう新御徒町だ。胃カメラを飲まないうちに秋葉原に着いてしまう!

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